2023 年 3 月、 Microsoft 社は Teams が持つ機能の一つである Wiki を 2024 年 1 月に廃止することを発表しました。発表から廃止までの期間で OneNote へのエクスポートを推奨していたものの、 2024 年 8 月現在では OneNote へのエクスポートもできません。
本記事では、 2024 年 8 月時点での Wiki に記載した情報の確認方法、新たに Wiki の代替となる機能の有無についてお伝えします。 Wiki 廃止後の閲覧や代替手段を探している方はぜひ、参考にしてください。
Teams の Wiki 機能とは？
Teams の Wiki 機能とは、 Web サイト構築の知識がない方であっても、投稿や編集を容易に行える機能です。主な用途としては、社内用語のまとめや社内マニュアル、業務プロセスなどのファイルリンク、メンバー間でのコミュニケーションなどが挙げられます。
Teams に関するトピックだけではなく、社内でのあらゆるトピックを1か所に集約できる点において、業務効率化に大きなメリットを持つ機能といえるでしょう。
Wiki 機能は 2024 年 1 月に廃止された
多くのメリットを持つ Wiki 機能ですが、 2023 年 3 月、 Microsoft 社は Wiki の機能を 2024 年 1 月に完全に廃止すると発表しました。
これにより Wiki の機能は段階的に廃止されていき、 2023 年 9 月には新しい Wiki 作成の終了、 10 月にはサポートも終了されました。
OneNote へのエクスポートも現在は終了している
2024 年 1 月のWiki完全廃止までの経過措置として行われていた OneNote へのエクスポートは、 Wiki の完全廃止に合わせ終了し、現在ではエクスポートもできません。
移行期間内にエクスポートしたものについては、現在でも OneNote 上で閲覧が可能です。ただし、読み取り専用になるため、新たに書き込みをしたり編集をしたりといった Wiki 的な活用はできません。
SharePoint から Wiki を確認する方法
移行期間内に移行した分については、 OneNote 上で閲覧が可能な Wiki 。しかし、移行期間を知らずに移行できなかったケースや、移行し忘れた Wiki があるといったケースも少なくありません。そうした場合であっても、 SharePoint を使うことで過去の Wiki を閲覧できます。
SharePoint とは、 Microsoft 社が提供するファイル共有用のコラボレーションツールで、チームやプロジェクト単位でポータルサイトの構築、運用を行えるサービスです。過去の Wiki は SharePoint Online サイトに格納されています。確認方法は次のとおりです。
- Wiki タブを作成したチャネルに紐づく SharePoint Online サイトへアクセス
- チャネル画面に移動して上のタブにあるファイルを選択
- 「・・・」を選択して「 SharePoint で開く」をクリック
- ブラウザが起動し、 SharePoint Online が開くので画面左側にある「サイトコンテンツ」を選択し、「 Teams Wiki Data 」フォルダをクリック
- 「 Teams Wiki Data 」フォルダから確認したいフォルダを選択
- フォルダ内にある mht ファイルから閲覧したいファイルをクリックするとダウンロードが開始される
ダウンロード完了後、「ファイルを開く」をクリックすると拡張子が eml に変更されるので、開くアプリを選択すれば、過去の Wiki を閲覧できます。
Teams の Wiki の代わりになる機能はある？
過去の Wiki は OneNote や SharePoint で閲覧可能です。しかし、あくまでも閲覧のみであり、新たに記載、編集はできません。Wikiのような機能を引き続き使いたい人にとって、代わりになる機能が、 OneNote の「ノート」「メモ」です。
ノートはチームでの共同編集、注釈や強調表示、添付ファイルといった多様な機能を備えているため、元々の Wiki 機能以上に作業や閲覧がしやすく、業務効率化が可能です。
Teams の Wiki を確認したい場合は SharePoint を活用しよう
誰もが容易に社内でのさまざまなノウハウや知見を集約しておける機能であった Teams の Wiki 。 2024 年 1 月に完全廃止となり、同時にエクスポートもできなくなっています。
ただ、エクスポートを忘れてしまった場合でも心配はいりません。現在でも SharePoint Online 上に過去の Wiki は格納されているため、いつでも確認は可能です。今回、確認方法を紹介しましたので、ぜひ参考に過去の Wiki を閲覧し、ビジネスを効率的に進めていきましょう。
