Office 365 への移行でデジタル トランスフォーメーションを実現した豪州・アデレード市
クリティカル ニーズ
- 移行前のファイル分析とデータディスカバリー
- Office 365 への移行と IT 分野のデジタル トランスフォーメーション
- モバイル デバイス活用による、現場職員とのコミュニケーションの改善
「AvePoint の製品の優秀さは際立っており、クラウド移行に使うなら AvePoint の製品しかないと確信しました」
アデレード市は、IT インフラストラクチャーの刷新を 3 年かけて実行するプロジェクトを開始しました。プロジェクトの一環として計画されたのが、Office 365/SharePoint Online への移行とレガシー アプリのクラウドへの移行でした。
アデレード市は、経理・IT・危機管理・ガバナンスなどの多くの分野で SharePoint の自動化ワークフローを取り入れていました。
このプロジェクトにあたり、アデレード市のコンフィギュレーション アナリストである Anthony Criscitelli 氏は、約 800 名のユーザーに対し、常時アクセス可能なイントラネットを提供する計画を立てました。
しかし、長期間にわたり使用されていた SharePoint 環境には、業務上の重要性が低いデータと業務上の重要データが混在し、100GB もの量となって蓄積していました。Criscitelli 氏は、この移行プロジェクトを契機として、保持していたデータを分析し、移行すべきデータと必要のないデータを選別することを決定しました。
アデレード市では、SharePoint 2007 から 2010 への移行の際に AvePoint 移行ツールを使用した経験がありました。以前のプロジェクトもスムーズに運んだことと、使いやすさが決め手となり、クラウドへの移行も AvePoint 移行を利用することが決定されました。
「AvePoint の移行ツールはとても扱いやすく、管理しやすいと感じました。AvePoint の製品の優秀さは際立っており、クラウド移行に使うなら AvePoint の製品しかないと確信しました」 と、Criscitelli 氏は振り返ります。
AvePoint の移行ツールを利用したことにより、アデレード市の移行プロジェクト期間は、通常の手動移行よりもはるかに短期間で完了しました。
「手動移行を無理に実行しようとすれば、時間も手間も非常にかかっていたと思います。AvePoint 移行ツールを使ったおかげで、移行作業は数日だけで完了しました」 と、Criscitelli 氏は語ります。
DocAve 移行ツールの機能を利用して調査したところ、同市の環境に存在していたデータの約 70% が古くなっており、クラウドに移行する必要がないと判明しました。
移行する量が当初の予測よりも少なくなったため、同市は移行プロジェクトの期間をさらに短縮し、ストレージの量も必要なだけに抑えることが可能となりました。また、新環境に移行してからも検索精度が改善するというメリットもありました。
また、SharePoint Online に移行したことにより、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器が使いやすくなったことも、大きなメリットのひとつでした。
「アデレード市の職員の半分以上は、市役所から離れ、公園や道路などの現場で仕事をしています。Office 365 プラットフォームを導入してから、モバイル デバイスを活用してデータを簡単にやり取りできるようになりました」 と、Criscitelli 氏は語ります。
アデレード市では、Office 365 が提供する生産性向上ツールを利用し、日常業務をさらに効率よく実行することが可能になりました。
「業務ではビデオをよく利用するので、Office 365 の Stream 機能やストリーム プラットフォームをとても便利に使っています。Power BI と Dynamics CRM もとても便利です」 と、 Criscitelli 氏は説明します。
「組織内でのコミュニケーションがうまくいっていないことが悩みだったのですが、Microsoft Teams を使い始めてから問題はかなり解決しました。Office 365 にはオンプレミスで使えなかった様々な機能があり、どれも便利に利用できています。」
Criscitelli 氏は、移行期間・デジタル トランスフォーメーション プロジェクト期間を通じて AvePoint から提供されたサポートにも満足しています。「とても良い経験をしました。返信も迅速で、辛抱強く問題に取り組んでくれたことも評価できました。」
アデレード市は、南オーストラリア州の中心部に位置する、人口 22,000 名前後の自治体です。