AvePoint の Cloud Backup と MSP Sensa 社のコラボレーションにより 20 TB のデータ保護を実現した IKEA フランチャイジー
クリティカル ニーズ
- Microsoft 365 のデータ保護とバックアップ
- 迅速で簡単なリストア
- GDPR コンプライアンス
- Microsoft Teams の高度なワークロードをバックアップ
「一部のデータだけでなく、すべてのデータを保護する必要があるのです。Teams のチャットは今や基本的にメールと同じですね。組織内の重要なコミュニケーションの場です。」
IKEA は、スウェーデンで設立されたホーム ファニッシングの量販店です。組立式の家具とモダンなスタイルで知られる業界のアイコン的存在です。
全世界にある IKEA の 445 店舗のうち、ほぼすべての店舗の経営はフランチャイズ契約に基づいています。フランチャイジーの 1 社である IKEA Baltics and Iceland 社は、アイスランドのレイキャヴィーク、リトアニアのヴィリニュス、ラトビアのリガの 3 店舗を経営しており、4 店舗目のオープンも控えています。
何百万人ものお客さまが、スタイリッシュで効率的なカスタマー エクスペリエンスを求めて IKEA を選んでいます。そして IKEA の 8 つのコア バリューにもあるコスト意識や簡潔さはビジネスのあらゆる部分に反映されています。そのような背景から、 IKEA の独立したフランチャイズ店であるアイスランドとバルト地域にあるこの 3 店舗では、近年、増大するデータを管理するためにクラウドへ方向転換を果たしました。
Microsoft 365 を導入することで、従業員の間で Microsoft Teams や SharePoint などのコラボレーション ツール が活用され、COVID-19 のパンデミック下でも、アイスランドとバルト地域をベースとする従業員は、これらのソリューションによって密接な連携を取り続けることができました。
「生産性は下がりませんでした。」 - IKEA Baltics and Iceland 社の最高情報責任者である Ölvir Sveinsson 氏はそう語っています。「アイスランドで店舗を閉鎖したときは、eコマースが非常に好調でした。」
また、フランチャイズ グループが拡大を続ける中 (2022 年秋にエストニアのタリン近郊に 4 店舗目の IKEA ストアをオープン予定)、Microsoft 365 の機能は欠かせないものとなっていました。
しかし、Microsoft 365 では、SharePoint のごみ箱から削除されたドキュメントを 93 日間、メールに限っては 14 日間しか保持できません。レイキャヴィークのチームは長期間の保護を求めていました。
「目標はかなりシンプルでした。ありとあらゆるデータのバックアップをとって、リストアが必要な時には瞬時にアクセスできる、そういった環境です。」 (Sveinsson 氏)
さらに、GDPR (EU 一般データ保護規則) を遵守するためには、強力なバックアップ ソリューションが必要でした。この法的枠組みでは、EU に居住する個人からの個人情報の収集と処理に関するガイドラインが定められています。これには、時宜を得た方法で可用性をリストアし、個人データにアクセスする能力が含まれます。
この IKEA のフランチャイズ店が保有するクラウド ベースのデータを保護するにあたり、Sveinsson 氏はいくつかの高い基準を設けていました。そして AvePoint の Cloud Backup は、そのすべてを満たすことができると知ったのです。具体的には:
・ 100 % SaaS ソリューションであって、Microsoft 365 / Salesforce / Dynamics 365 の自動化された包括的なバックアップとリストア サービスを提供する点。
・ Built-in ストレージと暗号化機能を備え、ユーザー数やデータ量に応じた柔軟な料金プランが提案されている点。
・ Cloud Backup は 1 日に 4 回のバックアップを実行し、最新の Microsoft API に対応し、最小単位のロールバック (Teams のチャット、グループ、Planner など) を実行できるように設計されている点。
さらに Sveinsson 氏は、「一部のデータだけでなく、すべてのデータを保護する必要があるのです。」 と語りました。同氏は 4 号店をオープンさせればバックアップを行う必要があるデータは約 20 TB になるだろうと予測していました。 「Teams のチャットは今や基本的にメールと同じですね。組織内の重要なコミュニケーションの場です」。
他にも、GDPR の遵守は、AvePoint の欧州専用データ センターを利用することで簡単に実現できました。Multi-Geo 機能により、顧客はデータの保存先を選択できるほか、「忘れられる権利」 のリクエストに対応する機能も備えています。
Sveinsson 氏は 2021 年春、IKEA フランチャイズ店のマネージド サービス プロバイダー (MSP) である Sensa 社を通じて Cloud Backup を購入しました。 (アイスランドの MSP および販売代理店である Sensa 社は、先日 Crayon社に買収されました)。
Cloud Backup の設定作業はシンプルでした。また、 AvePoint Elements のパートナー ポータルを活用することで、専用プラットフォームを通じてバックアップやその他のソリューションについても MSP によるシームレスなカスタマー エクスペリエンスを受けることができ、サポート チケットの管理をし、ビジネスのアクティビティを横断的に把握し、 24時間年中無休のサポート チームにコンタクトすることができます。
「Ölvir は、初めから AvePoint が市場のリーディング カンパニーであり、優れたソリューションを提供することを認識していました。」 と、Sensa 社の製品管理リーダーである Ingvar Linnet 氏は述べています。「そして彼は妥協をしませんでした。」 (同氏)。
店舗が拡大し、より多くの顧客にサービスを提供する中で、Sveinsson 氏は信頼性の高いバックアップとリストアがオプションではなく、必要不可欠であると感じていました。
Cloud Backup のセルフ サービス機能や AVA チャットボットによるリストアについては、まだ実施に至っていませんが、今後はバックアップの役割と重要性について従業員教育を行い、MSP と協力して Cloud Backup の定期テストを実施する予定だと、Sveinsson 氏は述べています。
ひとまず、 IKEA Baltics and Iceland 社には、継続的なデジタル トランスフォーメーションを行う強固な基盤ができました。- そして不測の事態が起こったとしても、安心感が生まれました。
「バックアップのデータが必要になる、そんな不測の事態が起こらないに越したことはないのですけどね。」と Sveinsson 氏は期待を込めて述べました。 「でも何かあったときにはここに来れば大丈夫と安心できるのはいいものです。」