AvePoint の移行ソリューションと DocAve プラットフォームで、SharePoint 2016 への直接移行と運用効率化を同時に実現したケイ・オプティコム
クリティカル ニーズ
- SharePoint 2007 から 2016 へのスムーズな直接移行
DocAve 利用の最大のメリットは、SharePoint のデータ運用管理操作が格段にスムーズに実行できるようになることです
AvePoint からは細やかなサポートを受けることができ、作業スケジュールの遅延なく移行作業を進めることができました
1988 年に創立されたケイ・オプティコムは、「お客さまの豊かな暮らしと快適なビジネス環境を創造する」 を理念とする、大阪市に本拠地を置く電気通信企業です。個人向けデータ通信・音声通話携帯電話サービスの "mineo" や FTTH サービスの "eo 光ネット"、法人向け光ファイバー ネットワークの "ビジネス光" をはじめとする、様々なサービスを展開しています。
ケイ·オプティコムは、以前から社内情報共有・コミュニケーション促進を目的として、SharePoint 2007 を利用してきました。
「主に全社員との情報共有を目的とした社内ポータルとして、また部門間のコラボレーション
ツールとして利用しています。また、Nintex Workflow や InfoPath
による業務アプリケーションを作成し、ワークフローを伴う業務の効率化も実施しています。」 (経営本部 IT システム グループ IT 推進チーム
マネージャー 柳生英樹氏)。
ケイ・オプティコムは、より自社ニーズに合致した形で SharePoint 2007 を利用することを目的として、以前から AvePoint の総合 SharePoint 管理プラットフォームである DocAve を使用してきました。
「DocAve 利用の最大のメリットは、SharePoint のデータ運用管理操作が格段にスムーズに実行できるようになることです。
例えば組織改編などの際に、サイト
コレクションを横断してデータを移動させる必要が出てくることがあります。標準機能では実行不可能なこのような操作も、DocAve
のモジュールであるコンテンツ マネージャーを利用すると簡単に行えるため、効率よくデータ移行をすることができます。
また、監査ログを DocAve サーバーに保存できるため、SharePoint
サーバーの容量を抑制できることや、監査ログの取得が SharePoint ログに加えて IIS
ログからも可能になるため、より詳細な調査が実行できるようになることも便利に感じました。
他にも、計画作業による SharePoint
停止期間対策として、一部データのレプリケートによる単一サーバー構成の SharePoint
運用が可能になることや、権限変更の一括実行による工数の削減など、SharePoint
を実際に使っていく上で日々の業務がより楽になる機能が数多く備わっています。」 (柳生氏)
しかし、SharePoint 2007 のサポート終了期限にともない、ケイ・オプティコムは移行先プラットフォームを決定する必要に迫られます。
「有力な移行先としては、SharePoint オンプレミスの最新版である SharePoint 2016
と、クラウド プラットフォームである Office 365/SharePoint Online が存在していました」 と、AvePoint
のパートナーとして移行プロジェクトに参画した、関電グループ ビジネス事業本部 K-OPT 業務システム部アシスタント
マネージャーの大西初美氏は振り返ります。
「検討の結果、SharePoint 2007 で開発した機能やサイト、InfoPath
をそのまま利用したいというご要望があったこと、また SharePoint 2016 が備えていた Office と同様のリボン UI
やページ操作の簡便性に魅力を感じたことから、SharePoint 2016 への移行が決定されました。
SharePoint 2016 の検索に追加された絞り込み・プレビュー機能、サムネイル等により、探したいコンテンツへエンドユーザーが到達できるまでの時間短縮が見込まれることも、評価のポイントとなりました。」 (大西氏)
SharePoint 2016 への移行を AvePoint 移行ツールを利用して実施することに決定したケイ・オプティコムは、関電システム ソリューションズと AvePoint とともに移行プロジェクトを始動させます。
ケイ・オプティコムの SharePoint 2016 への移行プロジェクトは、2017 年 1 月に始動しました。
「まず、2017 年の 1 月から 3 月までを、DocAve 移行ツールによる検証期間に充てました。
その後約 2 ヶ月かけて SharePoint 2016 環境の構築を実施し、並行して移行リハーサルや InfoPath テンプレートの作成を行いました。
9 月には IT システム グループのポータルを公開したのを皮切りに、10 月には社内ポータル、その後各本番環境を順次公開していき、2018 年 2 月には移行を完了することができました。
AvePoint の移行ツールを使うことで感じた最大のメリットは、やはり旧バージョンから最新バージョンへの直接移行が可能であることでした。
AvePoint の移行ツールを利用することで、サイト単位・リスト単位の指定など、最小単位までのきめ細かい設定が可能になりました。
加えて、複数サイト移行の並行実施や、SharePoint 2016 のテンプレートから廃止されてしまった会議ワークスペースの新環境への移行も可能になり、大変助かりました。
このような細かな機能を活用し、エンドユーザーへの業務影響を調整しながら、計画通りに順次移行を実施することができました。」 (大西氏)
また、移行プロジェクトの遅滞のないスムーズな進行には、AvePoint の経験豊かなメンバーによるアドバイスが貢献しました。
「移行ツールを使用するのは初めてでしたが、移行方針作成時には、オンサイトで検証作業を支援していただけたので、疑問点や不明点を直接質問することができ、今回の成功イメージを描くことができたと思います。
また、ツールで移行できない機能やプログラムなどの対応へのアドバイスも受けることができ、現場での問題解決として活用することができました。」 (大西氏)
移行後の SharePoint 環境のデータ運用管理にも、AvePoint のツールが貢献しています。
ケイ・オプティコムでは、旧環境で使用していた DocAve 5 をアップグレードし、新環境でも DocAve 6 の諸機能を活用しています。同社は今回の新環境移行を契機に、新たにバックアップ & リカバリー モジュールを導入しました。
「SharePoint 2007 環境では、SQL 機能を利用してバックアップ・リカバリーを行っていました。
しかし、夜間に 1 時間必要となるバックアップ作業時間中はサービスを停止する必要があったことや、リカバリーの実行によりシステムすべてがロールバックされ、一部のサイトやコンテンツの復旧ができないことを不便に感じていました。
そこに DocAve のバックアップ & リストアを導入することで、バックアップ時の SharePoint サーバー停止は必要なくなり、既定機能では不可能だった最小単位リカバリーも可能になりました。
操作も比較的簡単で、専任の技術者でなくても手順書を見ながら実行することができるレベルの使いやすさとなり、運用管理の所要時間と手間の短縮につながりました。」 (柳生氏)
AvePoint の移行支援サービスとツールを活用して SharePoint 2016 環境へのスムーズな移行を実現したケイ・オプティコムは、最新オンプレミス バージョンであるSharePoint 2016 の諸機能のメリットを実感しています。
「リボン操作が中心となったことやドラッグ & ドロップができるようになったことなどで、エンド ユーザーにとっても使いやすい環境となったように感じます。
また、サイトやリスト、ファイル アップロード等のサイズや、コンテンツ DB などのしきい値が引き上げられたこと、PowerShell での開発がしやすくなったことなどは、管理者にとってもメリットが大きいと感じています。
旧環境からの移行プロジェクトが遅滞なく進んだことで、このようなメリットを得られる新環境へ、エンドユーザーに大きな負担をかけることなく切り替えをすることができ、利用してよかったと満足しています。」 (大西氏)
また、AvePoint と共同で移行プロジェクトを実施した関電システム ソリューションの大西氏は、AvePoint のサポートを高く評価しています。
「慣れない DocAve の移行設定画面に戸惑ったときも細やかなサポートをしていただき、作業スケジュールの遅延なく移行作業を進めることができました。
メールで送信した質問への回答も丁寧で速く、メールでは解決が困難な問題に関しては電話会議や Web 会議なども併用して解決にあたっていただくことができ、スムーズにプロジェクトを進行できました。」
AvePoint は、Microsoft クラウドのエキスパートとして、これまで全世界 16,000 社以上、600 万名以上のクラウド ユーザーに対し、Office 365/SharePoint データの移行・管理・保護を提供しています。