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Microsoft / Office 365 Backup
Cloud GovernanceAvePoint Policies & Insights for Microsoft 365
ハイライト
・Microsoft 365導入に伴い、取引先とのコミュニケーション基盤をTeamsにシフト
・AvePointのソリューションにより安全な社外ユーザーとのコラボレーションを実現しつつ、月45時間の業務削減効果
・Teamsチャットのバックアップ、ランサムウェア対策としてAvePoint Cloud Backupを採用
AvePoint Cloud Governanceを活用した承認フローの整備で情報の入口の制御をおこないつつ、AvePoint Policies & Insightsでチームのリスク状態を管理することで、トータルなセキュリティ対策ができていると実感しています。
また、バックアップのソリューションを導入したことで、今後は有事の際にもシステム部として適切な対応ができるという安心感を得ています
Customer Interview
複数のAvePoint製品を組み合わせることにより、限られた人員でMicrosoft 365のリスクコントロールと運用管理体制を実現。
月45時間の業務削減効果に加えて、社外コラボレーションも加速。
栄養療法食品の開発・製造・販売を通じて、医療・介護現場をえるニュートリー
三重県四日市に本社を置くニュートリー株式会社(以下、ニュートリー)は、1963年の設立以来、栄養療法食品メーカーとして、通常の食事から十分に栄養素を摂取できない健康状態の人や高齢者のための栄養補助食品・嚥下補助食品・流動食を開発・製造・販売しています。研究開発型ヘルスケア企業として、エビデンス(科学的根拠)に基づいた製品づくりを行い、医療機関や介護福祉施設に提案することで患者様の健康回復・維持をサポートしています。また、業界団体や学会とも連携しながら新たな医療の選択肢としての栄養療法の普及活動を積極的に推進しています。
Microsoft 365導入に伴い、取引先とのコミュニケーション基盤をTeamsにシフト
ニュートリーでは、Microsoft社のライセンスプラン変更に伴い、2022年にMicrosoft 365の導入を決定しました。Exchange、Officeに加えて他社のグループウェア製品を利用していたという従来の環境では、社外の取引先とのコミュニケーション手段はメールのみでした。Microsoft 365導入後はより効率なコミュニケーションを目指し、Teamsをコミュニケーション手段の主軸にし、全社展開することになりました。
ニュートリー株式会社 システム部 部長の瀬尾 薫 氏は、背景を次のように説明します。
「弊社の取引先としては、販売代理店、病院や介護福祉施設、委託工場、営業倉庫などがありますが、そういった社外の方とのコミュニケーションとデータをやり取りするためのプラットフォームが無かったため、Microsoft 365の導入を機にTeamsを活用した外部とのデータ共有を開始することにしました」
AvePointのソリューションにより安全な社外ユーザーとのコラボレーションを実現しつつ、月45時間の業務削減効果
ただし、Teamsの全社展開にあたっては、課題もありました。「情報漏洩などのセキュリティ上の懸念、データ容量増加に関する懸念、何をルール化すべきかが分からない、等の悩みもありました」と瀬尾氏。そこで注目したのがAvePointのソリューションでした。「AvePointについては以前より知っており、AvePointのソリューションならこういった課題を解決できるのではないかと思い、お付き合いのあるITベンダーに問い合わせました」(瀬尾氏)
こうしてニュートリーでは、Microsoft 365の導入と並行してAvePointソリューションの導入を進めることになりました。まず検討したのは、Teamsの運用ルールの策定と承認フローの実装でした。瀬尾氏は以下のように振り返ります。
「システム部の人数が少ないので、Microsoft 365導入による作業増は避けたいと考えていました。一方、ユーザーに社外とのデータ共有を許可することによる懸念も大きかったので、まず必要だと考えたのは、Teamsのチーム作成に関する申請性の導入と運用管理業務の自動化です。AvePoint Cloud Governanceの機能で承認フローを実装することにより、システム部の負担を増やすことなく、Teamsの運用フローを立てつけることができると考え、検討を進めました。AvePoint製品の詳細機能やMicrosoft 365との関係性など、説明資料を読むだけでは分かりづらかった点はAvePoint社に適宜サポートをいただきながら理解を深めました。Microsoft 365に関する詳細な知見がなくても、AvePoint製品を利用することで運用の効率化とセキュアな環境の提供が両立できると確信し、採用を決めました。AvePoint Cloud Governanceがなければ、Teams運用関連業務によってシステム部の業務時間が1カ月あたり45時間程度増加していたと想定しています」
AvePoint Cloud GovernanceでTeamsの運用に向けた基礎を固めた後にユーザーに展開し、各部門の代表者に対して説明会を実施、スムーズに運用がスタートしたといいます。
「Teamsの社内展開当初から、外部ユーザーとのコラボレーションは許可しており、AvePoint Cloud Governanceで設定する命名規則によって社内用チーム、外部用チームの名前の付け方を分け、区別が容易につけられるようにしました。外部とのコラボレーションを推進していくにあたっては、ユーザーに対しての意識付けも非常に重要であり、どのデータを外部共有してよいか自分たちで確認・判断できるようになってほしいと考えていました。現在では一目で自分が社外とのコラボレーション場所で作業をしているということが分かるので、ユーザーの意識付けという点も達成できていると感じています」(瀬尾氏)
さらにニュートリーでは、AvePoint Cloud Governanceと同タイミングでAvePoint Policies & Insightsを導入し、運用の効率化に加えてセキュリティの強化を実現しました。瀬尾氏は二つの製品を組み合わせる効果を実感しているといいます。
「AvePoint Policies & Insightsを利用することで、どのチームにゲストユーザーが何人いるのか、危険度の高いチームはどこなのか、という点がダッシュボードで分かりやすく可視化される点が有用だと感じています。Microsoftの標準機能だけで同内容の情報を確認しようとすると、さまざまな箇所を複合的に確認しなければならないため、どの設定を確認したら良いか分からず、時間を要し、運用に負荷がかかります。AvePointのソリューションを使っているおかげで定期的なチェックがしやすく、アラートメールの受信に加え、1週間に1度はダッシュボードの確認もしています。AvePoint Cloud Governanceを活用した承認フローの整備で情報の入口の制御をおこないつつ、AvePoint Policies & Insightsでチームのリスク状態を管理することで、トータルなセキュリティ対策ができていると実感しています」
Teamsチャットのバックアップ、ランサムウェア対策としてAvePoint Cloud Backupを採用
Teamsを中心としたMicrosoft 365の運用が定着していく中で、随時新たな取り組みも進めています。監査などに備えてTeamsのチャットのデータを長期間保管しておく必要があるのではないか、日々増えているランサムウェア感染に対する対策もしていかないといけないのではないか、といった課題を指摘する声が上がったこともあり、バックアップソリューションの検討を開始。複数のバックアップソリューションの調査をおこなった結果、AvePoint Cloud Backupを選択することとなりました。導入経緯について、瀬尾氏は以下のように説明します。
「Microsoft 365の標準機能はデータの保存期間が短いことから、別のバックアップソリューションの必要性を感じていました。AvePoint以外の製品も含めて調査をしましたが、すでに利用しているAvePointのプラットフォーム上でサービスを利用できるという点に加えて、Teamsチャットのバックアップが取れる点や、細かい単位でのリストアが可能という点を加味し、AvePoint Cloud Backupを選択しました。バックアップのソリューションを導入したことで、今後は有事の際にもシステム部として適切な対応ができるという安心感を得ています」
Microsoftクラウドのさらなる活用に向けて、AvePointのトータルソリューションによる効果を期待
今後同社は、基幹システムの移行、オンプレミスのファイルサーバのクラウド移行、EntraIDの展開などさまざまなIT投資を進めていく計画です。Microsoftのクラウドに関わるデータ管理ソリューションをトータルで提供するAvePointに対しての期待も大きいと、瀬尾氏は話します。
「Microsoft 365はより一層重要なシステムになっていくと捉えています。Teamsを中心に利用が定着し、ユーザー側からさらなる活用要望も出てきています。新機能で言えば、Copilot for Microsoft 365についてはまだ検討を開始した段階ですが、引き続き情報収集をしていきたいと考えています。AvePointは、クラウドのデータマネジメントソリューションをトータルで展開していますので、今後も情報をキャッチアップし、課題解決にフィットしそうなソリューションは是非導入を検討していきたいです」
■お話を伺った方
ニュートリー株式会社 システム部 部長
瀬尾 薫 様