Salesforce上のビジネスクリティカルなデータの保護にAvePoint CloudBackupを採用 トライアル開始から2ヶ月で導入完了、運用担当者の業務負荷軽減に寄与

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  • rakumo 株式会社様
  • 顧客ロケーション 日本
  • 業界 情報技術
  • プラットフォーム Salesforce
  • AvePoint ソリューション

    Salesforce® バックアップ

ハイライト

・上場準備の過程で、Salesforceのバックアップ対策がガバナンス上の課題に

・AvePoint Cloud Backup for Salesforceを採用し、マルチプラットフォームでのBCP対策を実現

・バックアップの自動化によりヒューマンエラーを排し安心感を高めつつ、運用担当者の業務負荷を大幅に削減

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上場企業にふさわしいガバナンスを実現するためには、会計まわりのデータや顧客のライセンス情報など、Salesforceで扱うクリティカルなデータを自社で責任をもって管理する仕組みの構築が不可欠だと考えました。また、Sandboxにバックアップを展開できるなど、一般的なバックアップ以上に有用性が高いと感じました。

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髙坂 朋宏 氏 セールスオペレーションズ部 部長/情報部門 執行役員

Customer Interview

Salesforce上のビジネスクリティカルなデータの保護にAvePoint CloudBackupを採用
トライアル開始から2ヶ月で導入完了、運用担当者の業務負荷軽減に寄与

新たなワークスタイルへの対応や業務効率化ニーズを追い風に成長する「rakumo」シリーズ

rakumo 株式会社は、社名を冠した「rakumo(ラクモ)」ブランドで、Google Workspaceやセールスフォースの拡張クラウドサービスを提供しています。グループウェアとしての機能を補完・強化したり、ワークフローや勤怠管理、経費精算といった機能を付加したりするサービスで、各プラットフォームを日本の企業の業務に即してより使いやすく進化させるというコンセプトで開発しています。近年、マクロ環境のさまざまな変化に対応してビジネスの競争力を向上させるために、新たなワークスタイルへの対応や業務効率化に向けたIT投資に積極的な企業は増えており、そうしたニーズを追い風に、rakumoシリーズも顧客を順調に拡大しています。

クラウドサービスもビジネスクリティカルなデータの保護はユーザーの責任

rakumoはSalesforceの拡張クラウドサービスを提供するだけでなく、自社の営業活動でもSalesforceをフル活用しています。2012年に利用を開始し、リード・商談の進捗管理はもちろんのこと、売上データや請求書の管理など、Salesforceの標準対応業務領域を超えて幅広く活用しています。

そうした中、2020年に当時のマザーズ市場に上場することになり、準備を進める過程で課題が顕在化。Salesforceでは会計監査に関わるデータも取り扱っているため、適切なバックアップ対策を改めて検討しなければならなくなったといいます。上場準備以前は、Salesforceを提供するセールスフォースのサービス品質を全面的に信頼し、rakumo側では限られた範囲でのバックアップ対策しかしていませんでした。情報部門 執行役員の髙坂 朋宏 氏は次のように説明します。

「Salesforceの可用性確保やデータ保護といったセキュリティ対策はハイレベルだと評価していました。一方でクラウドサービスの利用にあたっては、サービス提供事業者とユーザーがセキュリティに関する責任を分担する『責任共有モデル』が基本です。上場企業にふさわしいガバナンスを実現するためには、会計まわりのデータや顧客のライセンス情報など、Salesforceで扱うクリティカルなデータを自社で責任をもって管理する仕組みの構築が不可欠だと考えました」

具体的な方法として、当初はSalesforceで標準機能として提供されているデータエクスポート機能を使い、手作業でSalesforce以外のプラットフォームに週次でデータをバックアップしていました。しかし、運用担当者の作業負荷が大きく、ヒューマンエラーの可能性も排除できませんでした。「RPAを導入して作業の半自動化も試みましたが、動作の安定性やバックアップデータの信頼性への不安は解消されなかった」と髙坂 氏は振り返ります。こうした課題を網羅的に解決するために採用したのが、AvePoint Cloud Backup for Salesforceでした。

バックアップ取得用途に留まらず、開発効率化ツールとしてもCloud Backup for Salesforceを活用

バックアップソリューションの検討にあたっては自社開発も候補に上がりましたが、保守の手間やコストを考慮して外部ソリューションを採用することに決定。同社はSalesforceと親和性の高いバックアップソリューションを求めてApp Exchangeサイト(Salesforceの連携/拡張ソリューションのマーケットプレイス)でバックアップソリューションを検索し、AvePoint Cloud Backup for Salesforceを有力な選択肢としてピックアップしました。App Exchangeサイトには複数のバックアップソリューションが掲載されていましたが、セールスフォース・ジャパンからの推薦もあり、AvePointにコンタクトしたといいます。

「AvePointから製品説明を受ける中で、本番環境のコピーを別環境に作成するSandboxにバックアップを展開できるなど、一般的なバックアップ以上に有用性が高いと感じました」と髙坂 氏。さらに同社は、前述のとおり自社事業でSalesforceの拡張機能の開発やカスタマイズを行っていますが、「Sandboxで本番相当のデータを使って検証するなど、開発の効率化にも役立つと考えた」(高坂 氏)としています。さらに、AvePoint Cloud Backup for Salesforce がMicrosoft Azureにバックアップデータを保存する構成になっていることも採用を後押ししたポイントでした。GoogleやSalesforceの拡張サービスを開発・提供し、自社でも活用しているrakumoにとっては、マルチプラットフォームでBCP対策を実現できる環境が整ったかたちです。

導入は運用担当者が一人で進め、トライアルから運用開始、旧方式の終了まで2ヶ月ほどで完了しました。

「事前のトライアル環境で操作感を確認することができたことに加え、AvePointのサポートのレスポンスも良く、プロジェクトは非常にスムーズに進みました」 と髙坂 氏は振り返ります。

Cloud Backup for Salesforce


Cloud Backup導入により、工数が3分の1に削減できた業務も

rakumoはAvePoint Cloud Backup for Salesforceの導入によりバックアップを自動化しつつ、バックアップの頻度は週次から日次に高めることができました。「担当者の業務負荷を大幅に軽減しつつ、安心感のあるバックアップの仕組みを整備できた」と髙坂 氏は手ごたえを語ります。

また、ごく稀にデータの更新履歴の調査を行うことがあり、ここでもAvePoint Cloud Backup for Salesforce導入の効果が表れているといいます。「セールスフォースの項目変更履歴で追跡出来ない場合やデータを削除してしまった場合、今まではバックアップファイルから時期のあたりをつけて調査をしていましたが、レコード単位での追跡ができることや、頻度が日時の取得になったことで、UI上から調査できるようになりました。今まではエクスポートデータを展開して調査をしていたため、大きな進歩だと感じています。1~2時間の作業が数十分に短縮され、担当者の心労が少なくなった点も大きな効果です」 (髙坂 氏)

今後もrakumoはSalesforceを重要な業務システムとして利用していく計画で、業務継続にはAvePoint Cloud Backupも欠かせない存在となってきています。

■お話を伺った方

rakumo 株式会社 セールスオペレーションズ部 部長/情報部門 執行役員
髙坂 朋宏様

rakumo office