Cloud Governance と Cloud Backup を併用し、IT 部門の煩雑なタスク対応とエンド ユーザーへのサポート強化を同時に実現した Thermo Fisher Scientific
クリティカル ニーズ
- Microsoft Teams、Office 365 Groups、SharePoint サイト向けのライフサイクル管理機能
- Office 365 の削除済みデータ リカバリー可能期間を 1 年間に拡張、かつサイト コレクションをすべてリストアできるソリューション
•セルフサービス ポータルの導入により、リクエスト チケットの総量を約 50 % 削減。対応が必要な払い出しリクエスト量の削減に成功
•Office 365 ワークスペース向けライフサイクル管理機能・自動洗い替え機能で、安全なコラボレーションを実現
•エンド ユーザーのニーズを把握するため、誘導用の質問票とロジック ツリー機能を活用
「自動払い出し機能、ライフサイクル管理、洗い替え機能による権限等の保持など、Office 365 をさらに便利にする機能がとても多く、あるとないとでは大違いです。」
Thermo Fisher Scientific は、米国・マサチューセッツ州ウォルサムに拠点を構える、米国のバイオテクノロジー製品開発大企業です。
同社は Thermo Electron と Fisher Scientific の合併によって2006 年に創立し、75,000 人以上の従業員が在籍しています。同社のミッションは、顧客とともにより安全で、健康的で、衛生的な世界を創造することです。
Thermo Fisher の現場では、Office 365 が重要な役割を果たしています。バイオテクノロジー企業として、現在は OneDrive for Business に加え Microsoft Teams も活用している同社は、SharePoint クラシック サイトからモダン サイトへの移行を開始しました。
この移行を開始するにあたり、Thermo Fisher で IT マネージャーを務める Deepa Ravindran 氏率いる IT チームでは、自社ニーズの分析を行いました。結果、3 件の主要な課題が存在することが明白となりました。
•SharePoint サイトの払い出し・展開により、少人数である IT チームへ負荷がかかっている
•12,000 件におよぶ SharePoint サイトに対するライフサイクル管理やガバナンスが行われていなかった
•「1 年間の削除データ リカバリー可能期間」 を実現するための、サイト コレクションをリストアできるソリューションが存在しなかった
Thermo Fisher では当初、サード パーティー製品を試用しましたが、「エンド ユーザーから 『使い勝手がよくない』 と不満の声が上がっていました」 と、Ravindran 氏は振り返ります。
Thermo Fisher では、課題の解決に向けて他のソリューションを複数検討対象としました。
「AvePoint は、検討対象としたソリューションの中でも傑出していました。特に使いやすさの点で、我々のニーズをピンポイントで満たしてくれました。」 と、Ravindran 氏は語ります。「AvePoint の Governance ソリューションを導入することにより、ライフサイクル管理が少しの操作で適切に実行可能となって、AvePoint のバックアップ ソリューションがさらに使いやすくなりました。」
同社では、Cloud Governance のリクエスト対応ナビゲーションと Office 365 サービス カタログを利用することにより、従業員同士がより効果的にコラボレーションを行うことが可能となりました。
「社内の IT リテラシーにばらつきがあるため、サイトを作りたいのか、チームを払い出したいのか、自分自身が何をすればよいのかさえ正確に把握できていないエンド ユーザーに対応しなくてはならない局面が多々あります。
しかし、今では IT 部門にすぐ頼るのではなく、サービス誘導質問フォームとセルフサービス ポータルを使ってもらうことで、かなりな部分を解決することができました」 と、Ravindran 氏は語ります。「質問フォームを利用することで、必要なサービスは何かの把握がより簡単になりました。」
さらに同社では、ガバナンスの自動化を取り入れて工数を削減しています。同社では、SharePoint サイト、Teams、その他の Office 365 ワークスペースが展開されると、同社のガバナンス・ライフサイクル ポリシーが、対応する Office 365 グループに自動的に適用されます。
「自動払い出し機能、ライフサイクル管理、洗い替え機能による権限等の保持など、Office 365 をさらに便利にする機能がとても多く、あるとないとでは大違いです」 と、Ravindran 氏は語ります。
Cloud Governance の導入により、Thermo Fisher では IT タスクの負担を減らしつつ、IT 部門の業務を効率化することに成功しました。
「我々の試算によると、サポート チケットの総数が導入前と比較して 50 % 減少しています。Cloud Governance の導入後、サイトの払い出し等の煩雑なタスクの負荷が IT 部門にかからなくなりました。」 と、Ravindran 氏は語ります。
Thermo Fisher は Cloud Backup と Cloud Governance のパフォーマンスにも満足しています。
「AvePoint のパフォーマンスは素晴らしく、いつも我々の期待を上回る結果でした。」 と、Ravindran 氏は語ります。「入念なチェックと準備を欠かさずタスクに取り組んでくれて、大変感謝しています。」
Thermo Fisher では今後、AvePoint 製品を活用し、社内環境で Office 365 製品を導入・利活用促進を進める予定です。
AvePoint は、デジタル トランスフォーメーションを目指す企業・組織に、Office 365 ソリューションの移行·導入サービスと補完製品を全方向的に提供するソリューション ベンダーです。
「情報プラットフォーム利活用の推進」「働き方改革」「TCO 削減」 など、業種・業界に応じたニーズを、全世界 16,000 組織・700 万人のユーザーに提供しています。