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ハイライト
・グループ再編に伴うMicrosoft 365テナント移行プロジェクトで、移行ツールとしてFLYのSaaS版を選択
・ユーザー数8,000名、34TB規模のデータを4カ月で移行完了
・「Microsoft 365への移行といえばFLY」 ーMicrosoft 365移行プロジェクトでは今後もFLYを利用していく方針
日本マイクロソフトからの推薦もあり、Google WorkspaceからMicrosoft 365への移行など、過去に複数のプロジェクトでFLYを利用した経験があったことが決め手になりました。
今後はMicrosoft 365テナント間の移行だけでなく、Google WorkspaceからMicrosoft 365、SlackからTeamsなど、さまざまな移行にFLYは対応していますので、幅広い需要に対応できるナレッジを蓄積していきたいと考えています。
Customer Interview
「ITの力で社会を支え、未来を創る」 TOPPANエッジITソリューション
TOPPANエッジITソリューション株式会社は、ITビジネスの黎明期より大手金融機関や公共インフラ企業を主な顧客として、オンサイトでミッションクリティカルシステムの運用などを担ってきました。現在では、長年培った技術とノウハウを基に、システム運用はもとより、サーバやネットワークの企画・設計・構築、アプリケーションの開発・保守、業務の効率化・自動化に至るまで、幅広いITソリューションを提供。新たなサービスとして、ITサポートセンターからリモートで顧客のビジネスを支援するシステム基盤構築サービス、帳票電子化サービス、リモート監視・運用サービスも提供しています。
グループ再編に伴うMicrosoft 365のテナント間移行、移行ツールはMicrosoftからの推薦もあったAvePoint FLYを採用
凸版印刷株式会社は2023年にグループの組織をドラスティックに再編しました。凸版印刷のセキュア事業とトッパン・フォームズ株式会社の事業を統合したTOPPANエッジ株式会社を4月に設立し、10月には持株会社体制に移行し、TOPPANホールディングス株式会社を設立しました。
従来、凸版印刷のセキュア事業とトッパン・フォームズ株式会社は、独自にMicrosoft 365を活用していましたが、グループ再編を契機に、コミュニケーションの強化、生産性向上、コスト低減を図るべくMicrosoft 365環境の統合を決断。具体的には、トッパン・フォームズ株式会社のMicrosoft 365環境に保存しているデータを凸版印刷のMicrosoft365環境に移行することになりました。
TOPPANエッジからの依頼により、この移行プロジェクトを担当したのがTOPPANエッジITソリューションです。移行ツールとしてはAvePoint FLY(以下FLY)を選択しました。TOPPANエッジITソリューション システム企画本部システム開発部部長の早瀬大輔氏は「日本マイクロソフトからの推薦もあり、Google WorkspaceからMicrosoft 365への移行など、過去に複数のプロジェクトでFLYを利用した経験があったことが決め手になりました」と背景を説明します。
FLYのSaaS版を利用し約8,000名のデータを4か月で移行、AvePointのサポートも受けながらスムーズに移行完了
FLYの利用形態としてはSaaS版を選択しました。システム企画本部システム技術部 インフラサービスグループ マネージャーの小川量大氏は、その理由を以下のように説明します。
「過去にFLYを利用したプロジェクトでは、FLYが稼働するためのサーバ構築が必要なオンプレミス版を利用していました。しかし、今回の移行対象はユーザー数8,000名、34TBの規模で、移行期間も限られており、サーバ構築が不要なSaaS版の方が使い勝手も良いだろうと感じていたため、SaaS版を軸に検討をおこないました。AvePoint社とも何度か議論を重ね、実績の確認や懸念事項の払拭もできたため、SaaS版のFLYを選択しました」
2023年8月に要件定義を開始し、移行設計を経て、同年12月末には移行作業を開始しました。システム企画本部 システム技術部 インフラサービスグループの木原庸介氏は、移行に際して、業務の影響を抑えたスムーズな移行を重視したと話します。
「TOPPANホールディングスが利用中のMicrosoft 365環境にデータを追加する形式の移行だったため、移行先環境のデータが削除されるなどの事故が起こらないよう、移行元であるTOPPANエッジ株式会社の移行データ精査を慎重に行いました。また、両社のAzure ADも違う環境であったため、OneDriveやアクセス権限の移行を行う際、マッピング情報の正確性担保にプロジェクト期間の約8割の時間を割きました。時間をかけて調査した事で、マッピング不備、移行誤りの件数を少ない数に抑える事ができました。さらに、Teamsチャット、Teams チームのセキュリティグループなどは移行後に表示形式が変更されるため、事前検証を十分にする必要があり、500以上のテスト項目を用意して検証を行いました」
こうした取り組みにおいて、FLYの活用は大きなメリットがあったといいます。システム企画本部システム技術部インフラサービスグループの由見泰斗氏は以下のように語ります。
「FLYを利用したおかげで移行は順調に進みました。事前の準備段階では、アセスメントの機能で詳細にデータが取れましたので、OneDriveに保存されているファイル、Teamsなどのアクセス権限やファイル共有の移行がスムーズに完了できましたし、重複項目の検知により二重での登録を回避することもできました。また、Teams投稿・Teamsチャットの移行も、FLYを使ったからこそ時間をかけずにできた。さらに、移行後の処理結果からエラーリカバリ処理が容易に行えるため、移行後のユーザーへの利用開放までの時間を短縮することができました」
また木原氏は移行期間中のAvePointのサポートについても高く評価しています。
「FLYはGUIがわかりやすく、設定もしやすく使いやすかったですが、適宜AvePoint社のサポートも利用しました。通常のサポート窓口に加えて有償サービスも契約していたため、AvePoint社の担当エンジニアとの定例ミーティングの中で細かい手順を確認したり、様々なアドバイスをいただいたりすることができ、安心してプロジェクトを進めることができました」
今後の展望: 他クラウドからMicrosoft 365への移行など、さまざまなプロジェクトでFLYを活用
TOPPANエッジITソリューションは、今回のプロジェクトの成果を今後のビジネスにも生かし、顧客企業でMicrosoft 365への移行ニーズが発生した際には、SaaS版のFLYを積極的に提案する意向です。木原氏は以下のように語ります。
「今回のプロジェクトを進めていく中でSaaS版のFLYについて知識を深めることができました。今後はMicrosoft 365テナント間の移行だけでなく、Google WorkspaceからMicrosoft 365、SlackからTeamsなど、さまざまな移行にFLYは対応していますので、幅広い需要に対応できるナレッジを蓄積していきたいと考えています」
早瀬氏も以下のように展望を話しています。
「FLYを活用して複数のM365の移行プロジェクトを通じて、『移行ならFLY』という評価が弊社内で定まりました。Microsoft 365へのデータ移行を考えているお客様には、自信を持ってお勧めできます。AvePoint社に対して随時製品のフィードバックを行いながら、今後もFLYを活用していく方針です」
●TOPPANエッジITソリューション BUSINESSサイト https://www.toppan-eits.co.jp/service/