AvePoint Confidence Platform の10月のアップデートが実施されました。
本ブログでは今回追加された新機能と、プラットフォーム全体のアップデート情報の詳細を紹介します。
※本記事に記載の製品画面は英語版のものです。実際の製品では日本語表記になっています
主なハイライト
Cloud Backupのセキュリティと効率の向上 : Teamsチャットアクセスの新しいコントロール、Salesforceバックアップでのゼロトラスト削除に対する承認ワークフローとコントロール、Azure SQLの拡張サポート(プライベートプレビュー)、Google Workspaceのマルチジオサポートが追加されました。
AvePoint Opusでのコンテンツ管理の強化 : 物理レコード管理の改善、インポート/エクスポートプロセスの向上、韓国語サポート、Box統合(プライベートプレビュー)が実装され、より円滑なコンテンツ管理が可能です。
EnPowerにおける自動化の積極的推進 : Power Automateフローのステータス列が新設され、問題が発生する前に対処できるように。よりスムーズな自動化プロセス、トラブルシューティングの強化、ダイナミックなワークフローが実現します。
tyGraphでの高度なレポーティングとベンチマーク : 安全で匿名化されたCopilot採用比較ベンチマークへのオプトイン、新しいデータセンターのフランスとシンガポールへの設置、より柔軟なフィルタリングを可能にするレポート機能の改善により、より深い洞察が得られます。
Flyでのレポートと移行の簡素化 : 移行プロジェクトのグローバルな概要、カスタマイズされたSharePoint Onlineのフォームやアプリのシームレスな移行、Teamsのチャネル、ユーザー、および会話の移行に対応した簡易なMicrosoft Teamsの作成が可能です。
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管理者は、Microsoft 365内のTeamsチャットメッセージへのアクセスを制御できるようになり、データセキュリティとコンプライアンスが大幅に強化されました。さらに、フォルダ単位での削除が可能な強化された手動削除機能により、大量のファイルを効率的に管理することができます。新しいコンテンツ削除の承認ワークフローにより、データが削除される前に管理者の確認が行われるようになり、運用の安全性が向上します。
セキュリティ設定でデータ削除の承認プロセスを有効にする
さらに、新しいカレンダー形式のリカバリーポイントがExchange Online に追加され、復元テーブルに新たな列が追加されました。リカバリーポイント前にバックアップされたすべてのコンテンツ(削除されたアイテムも含む)を復元する設定も提供され、包括的なデータ復元オプションが可能です。リアルタイムの復元とエクスポートジョブの監視 も可能になり、ジョブモニターやシステム監査におけるフィルター機能が改善されました。新しいメール添付ファイルフィルター により、添付ファイルがあるExchange Onlineのメールを簡単に検索および復元できるようになりました。
また、Cloud Backup Expressのアップデート により、ポリシー外の新規オブジェクトに対するバックアップが失敗するようになり、既存のオブジェクトに対するバックアップは90日間継続されることで、企業ライセンスのポリシーへの準拠が保証されます。さらに、削除されたメールを別のフォルダーに復元することで、アクセスや整理がしやすくなっています。
実際にリストアする前にレポートを作成して 、データサイズやレコードの数、影響を受ける要素など、リストアの影響をプレビューすることができるようになりました。これによって実際の環境に影響を与えずにリストアを行うことができるようになります。
事前のリストアレポートの作成
特定の親レコードまたは子レコードをリストア対象として選択 し、どのレコードをリストアするかをきめ細かく制御できるようになりました。検索機能が強化され、フィールドレベルのクエリ (メールアドレスやユーザーネームなど)が検索できるようになりました。これによりレコードIDが十分でない、または不明な場合にもデータを迅速かつ正確に復元できるようになりました。「データの検出」においても比較ジョブを走らせることができるようになりました 。またセキュリティプロファイルを設定するで、特定のオブジェクトへのアクセスを制限し、ゼロトラストセキュリティに準拠するようになりました。加えて、「データクリーンアップ」ジョブを走らせる際に、2人目の管理者の承認を要求 できるようになりました。これによって不正なデータ削除を防ぐことができます。
データをリストアする際にカレンダービュー が利用可能になりました。特定の復元ポイントを指定し、復元したいオブジェクトを探すことができるようになったので、リストアの工数を大幅に削減することができます。共有ドライブのデータを保管するデータセンターを指定できるようになり、規制や内規へより準拠できるようになりました。
カレンダー・モードでオブジェクトを検索し、特定のリカバリ・ポイントに対してバッチ・リストアを実行できます。
このリリースではプライベートプレビューとして、Azure SQLのサポートを拡張します。Azure SQL に対しての完全なバックアップとリストア機能を提供 します。プレビューへの参加にご興味がある場合は、当社営業に問い合わせください。IaaS+ PaaSの新しい設定画面 では、バックアッププランを保存または実行する前に必要なすべての権限が検証されます 。これによってセキュリティが強化され、バックアップの失敗が防止されます。
バックアップスコープ保存前の確認パネル
バックアップスコープをテナント全体ではなく、特定のオブジェクトで定義 できるようになり、管理性とカスタマイズ性が向上しました。Entra ID の比較 レポートでは 、リストアジョブ中に最大100の特定のオブジェクトを選択して比較することができるようになります。プロセスを合理化ことで効率の向上させることができ、また関連するデータのみがリストアされるようにすることで復元精度を高めます。
比較レポートの作成
Entra ID のユーザーとグループに対する「別の場所へのリストア」がサポート されるようになり、データを別テナントへリストアできるようになりました。複数のAzureテナントを利用している場合に役に立つ機能です。またバックアップの対象として特定のディスクを選択できる ようになりました。バックアップのプロセスを合理的にします。
新しい Viva Engage プロファイル がモダン管理センターに組み込まれました。ここでストレージ管理や更新、非アクティブ化されたコンタクトの選択、外部共有などのプロファイルが追加されました。これらのプロファイルはワークスペース レポートでも適用することができ、より合理的で効率的な管理エクスペリエンスを提供します。さらに、Teams、Microsoft 365 Groups、SharePoint サイト、および Viva Engage コミュニティのワークスペースの更新時に、秘密度 ラベルの確認 が行われるようになりました。選択されたラベルにより、ワークスペースの外部共有とプライバシー設定が自動的に設定され、データの安全性が確保されます。選択されたラベルに従って、ワークスペースの外部共有とプライバシー設定が自動的に設定され、データの安全性が確保されようになります。
機密性ラベルの更新
さらに本リリースでは現在プライベートプレビューである新デザインの MyHubの強化 を進めています。動的サービスやタスクの種類を追加しており、生産性を高め、他のAvePointソリューションとの統合を強化しています。
Aviator でチームとグループに対してファイル レベルでアクセス できるようになり、コンテンツの管理がさらに簡単になりました。チームやグループに紐づけられた SharePoint サイトを探索する機能が強化されたことで、個別のフォルダやファイルにより簡単にアクセスできるようになります。これにより、よりきめ細かなレベルでのコンテンツ管理が可能になります。カスタムパブリックビューとカスタムプライベートビュー により、ユーザーはプロジェクトやマッピングのカスタムビューを作成することができるようになります。これによってチーム単位でのパブリックビューや、個人用のプライベートビューを作ることができるので、コラボレーションが促進されます。
カスタムのパブリックまたはプライベートビューの作成
委任アプリのプール機能 により、委任アプリを通じてサービスアカウントのプールがサポートされ、モダンな認証と多要素認証が可能になります。これにより、大量のコンテンツを厳しい期限内で管理し、より迅速かつ効率的な移行が実現します。また、レポートセンターの新しい集約エラーレポート機能 により、テナントやプロジェクト、マッピングごとに、予想されるエラーや軽微なエラーを一括で管理し、無視できるようになりました。これにより、移行の全体的な健全性を把握し、スムーズで透明性の高いプロセスを実現できます。
レポート センター グローバル エラー報告
EnPowerの新しい「Power Automateフローのステータス」列 により、業務に影響が出る前に潜在的な問題にプロアクティブに対応することが可能になり、よりスムーズで信頼性の高い自動化プロセスを実現 します。これにより、トラブルシューティングの効率が向上し、ダウンタイムが削減されます。動的ワークフロー は、新たにTeamsアクティビティ、機密性や分類の変更、期限に関する条件とアクションをサポートしており、機密性の変更、ゲストアカウントの削除、設定管理、Teamsのアーカイブなどのタスクを自動化できます。Teams管理の新しい「チャンネルレポート」タブ では、すべてのチャンネル情報が集約され、チャンネルの追加、チャンネルタイプの変更、メンバーシップの管理、チャンネルの削除といったアクションがサポートされており、集中管理されたビューと操作によりチャンネル管理が簡素化されます。さらに、Microsoft 365グループモジュール向けのガバナンス情報が強化 され、主要および補助の連絡先、メタデータ、フェーズの詳細、更新や連絡先の選任などのガバナンスアクションが含まれる包括的なガバナンス情報がEnPower内で表示され、必要なガバナンス情報が簡単にアクセスおよび管理できるようになっています。
Microsoft 365 グループ モジュールがプライマリおよびセカンダリ コンタクトの詳細を表示するようになりました。
特定のコンテナ内のすべてのTeamsが指定された接頭辞や接尾辞で始まるようにする新しい設定により、一貫したTeamの命名ルールを強制 できます。このアップデートにより、すべてのTeamsにおいて統一された命名規則が促進され、組織内のTeamsの管理や識別が容易になります。また、違反レポートで違反を時間範囲でフィルター し、最近の問題や特定のスキャンに限定して違反の範囲を絞り込むことができます。この機能により、特定の時間フィルターを使用してビューを保存でき、ポリシー違反の管理や優先順位の設定が容易になります。
違反レポートの収集時間によるフィルタリング
新たに、Boxがネイティブコンテンツソースとしてプライベートプレビューで利用可能 となり、マルチクラウド環境のサポートが拡充されました。さらに、コールド/アーカイブ層を保持オプションとして設定でき、BYOS(Bring Your Own Storage)を利用している組織では、復元後にアーカイブデータを完全に削除することが可能です。検索とディスカバリー機能も強化 され、キーワード検索のための全文検索が再設計され、システムアカウントを必要とせずに機密ラベル付きドキュメントを復元できるようになり、ディスカバリー最適化プロファイルの作成も可能となりました。
また、きめ細やかな世代管理では新たなバージョンレベルのルールが追加され、指定した数のバージョンを保持し、残りをアーカイブすることで、バージョン管理をより精密に制御できるようになりました。
ルールにおける新しいバージョン管理
物理レコード管理が簡素化 され、ユニークIDが異なる場合に重複した物理レコード名を許容し、既存のバーコード情報をインポートできるようになりました。この改善により、レコード名の重複による一括更新時の拒否問題が解消され、効率が向上し、従来のシステムからの移行もスムーズになります。コンテナレベルのノードをインポート機能に組み込むことで、コンテナレベルでエクスポートされたファイルのシームレスなインポートが可能となり、導入が迅速に進められます。
また、削除プロジェクトから特定のメールボックスアイテムを秘密度ラベルルールを使って除外 できるようになり、不要なデータを効率的にクリーンアップしつつ、重要な情報を保持することが可能です。高度な監視およびレポート機能により、特定の期間やユーザーごとにジョブ活動をフィルタリングし、レポートにジョブ設定を表示し、サイトコレクションごとのストレージ最適化の進捗を追跡でき、誰がいつジョブを実行したかを完全に把握することができます。さらに、Opusは韓国語サポートも提供を開始し、地域のデータ規制に準拠しつつ、効率が向上します。
tyGraphの新しいベンチマーク機能 により、業界の同業他社と比較して自社での導入状況を評価し、活用度の向上を図ることが可能になりました。このリリースでは、Copilotの導入ベンチマーク へのオプトインが可能となり、サービス管理者がこの機能を有効化できます。ユーザーデータは匿名化され、貴重な洞察が提供されます。このベンチマーク機能は、自社が業界標準と比較してどの位置にあるかを理解し、改善すべき領域を特定するのに役立ちます。近日公開予定の新しいレポートで、これらの洞察を活用できます。
tyGraphのベンチマークにオプトイン
Viva Engageの「コミュニティインサイト」レポート が利用可能になり、コミュニティ所有者は自分のコミュニティに関するデータを確認できるようになりました。これにより、各コミュニティの活動状況やメンバーのエンゲージメントを把握し、運営に役立てることが可能です。
さらに、フランス(パリ)と東南アジア(シンガポール)に新たなデータセンターが設置され、地域のデータ規制に対応しつつ、パフォーマンスの向上が図られています。また、保存済みフィルター機能により、ビューをカスタマイズして必要なデータに素早くアクセスできるようになりました。これにより、定期的なレポート作成時にフィルターを再設定する必要がなくなり、ワークフローが効率化されます。保存済みフィルターを活用することで、ビジネス推進に必要なインサイトに集中し、Microsoft 365の投資効果をより高めることが可能です。
今月のアップデート情報は以上になります。
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