クラウド移行で検討すべき項目とは?失敗しないための重要ポイント

投稿日: 12/03/2024
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オンプレミスからクラウドへの移行を進める企業が増えているものの、具体的にどのように進めればいいのか迷っている担当者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、クラウド移行時に検討したいポイントを詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

そもそもなぜクラウド移行をするの?

オンプレミスからクラウドに移行する企業が増えているのは、クラウドに多くのメリットがあるためです。

クラウドのおもなメリットのひとつが、システムの運用コストの削減です。クラウドではサーバーのメンテナンスや監視をベンダーに任せられるため、オンプレミスと比べてサーバー管理にかかる時間や人手を大幅に減らせます。

クラウドは拡張性が高く、ユーザー数やストレージ容量を柔軟に調整できるのが特徴です。必要に応じてプランを追加・縮小することで効率的にリソースを管理できるため、コスト削減にもつながります。

さらに、多くのクラウドサービスはデータセンターを複数拠点に分散して運用しており、事故や災害のリスクに備えています。このように、BCP(事業継続計画)対策を実現できる要素があるのも、クラウド移行が選ばれる理由のひとつです。

また、クラウド移行を行っておくことで、将来の AI 活用が容易になることも、クラウド化のメリットとしてあげられます。Microsoft の Copilot や Google の Gemini など、クラウドサービスの提供を行う会社では、「業務に使用できる生成 AI」を同時に提供している場合が多いためです。オンプレミスで生成 AI を使用する場合、カスタマイズや保守の手間が発生しますが、クラウド移行を行っておくことで、業務での生成 AI の導入がスムーズに進みます。

クラウド移行の際に検討したいポイントとは?

ここでは、クラウド移行の際に検討しておくべき 7 つのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

1.クラウド移行の範囲の確定

クラウド移行を進めるには、まず具体的な移行の範囲を明確にしましょう。

すべてのシステムやファイルサーバーを一度に移行するのではなく、特定の部署や業務・ツールだけからミニマムスタートを行う方法もあります。運用負荷や自社で発生しやすいトラブルなどを、影響範囲が少ない状態で事前に把握できるメリットがあります。

2.時期や移行スケジュールの見積

クラウド移行は、業務が比較的落ち着いている時期を選ぶのが理想です。適切なタイミングを見極めることで、移行による業務への影響を最小限に抑えることができます。

移行スケジュールは、できるだけ余裕をもって設定しましょう。タイトすぎるスケジュールでは十分な準備やテストが行えず、システムトラブルやデータの不整合が発生するリスクが高まります。

3.クラウドサービスの予算

クラウド移行を成功させるには、事前に予算を明確にすることが大切です。必要な機能やサービスを整理し、優先順位をつけてサービスやプランを選ぶことで、コストパフォーマンスを高められます。

予算や必要な機能を設定しないまま進めると、全体のコストが予想以上に膨らむ可能性があります。特に、ストレージ容量やユーザー数に応じて料金が変動するサービスでは、自社の利用規模を考慮しながら適切なサービスやプランを選ばなければなりません。

4.クラウド移行にともなうリスク

クラウド移行を進める際には、移行にともなうリスクを事前に把握することが重要です。

たとえば、データを外部のサーバーに保存することになるため、クラウドサービスのセキュリティ対策が十分であるかなどを確認する必要があります。

さらに、クラウドとオンプレミスでは運用方法が異なるため、移行後に既存の業務フローやシステムにどのような影響が及ぶかを理解しておきましょう。

5.既存システムとの互換性の確認

既存システムとの互換性も、クラウド移行時に確認すべき重要なポイントです。

「業務データが移行先のクラウドサービスで問題なく管理できるか」「クラウドサービスとほかの既存システムの間でデータ連携ができるか」などを確認しておかなければ、移行後の業務に大きな支障をきたす可能性があるため、注意しましょう。

6.新システムのセキュリティ強度の確認

移行先のサービスを選ぶ際には、セキュリティ強度の確認が欠かせません。クラウド移行後は業務データが外部のネットワーク上で管理されるため、不正アクセスやサイバー攻撃のリスクがあるためです。

データの暗号化や多要素認証、アクセス制御など、セキュリティ基準を満たしているサービスを選ぶことで、安心してクラウドを活用できます。

7.運用保守の体制の確認

クラウド移行後の運用保守体制も、重要な検討項目のひとつです。移行後、社内では誰がどのような対応をするのかという部分も、しっかりと決めておきましょう。

クラウドサービスはサーバーの保守をベンダーが担うため、オンプレミスに比べて自社での運用工数を大幅に削減できます。一見すると月額料金が割高に見えるクラウドサービスでも、運用にかかるコストや人手の軽減が可能になる点は、経営層を説得する材料にもなりますね。

ベンダーが提供するサポート範囲や運用保守の体制を事前に確認し、移行によって運用負荷を軽減できるサービスを選ぶのがポイントです。

検討は導入後のプランまで抜かりなく!

オンプレミスからクラウドへの移行には、業務における生成AI活用や、データの一元化、リモートワークの活性化など、多くのメリットがあります。

クラウドサービスはさまざまなプランが用意されているため、導入後のコストパフォーマンスや運用負荷を十分に検討しながら移行を進めましょう。

クラウド移行に際して、他社のソリューションを利用することでより工数が削減されたり、セキュリティを強化したりすることができます。より盤石な体制を整えたい場合は、ぜひ AvePoint のサービスをご検討ください。

お問い合わせはこちらから
https://www.avepoint.com/jp


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