今さら聞けない!?オンプレミスからクラウド移行の手順とは

投稿日: 12/03/2024
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企業のクラウド化を進めるにあたって、「手順がよくわからない」「コストをかける以上は失敗できない」と苦労している担当者は少なくありません。

今回は、オンプレミスからクラウド移行の手順について詳しく説明します。

クラウド移行はこう進めよう!

正しい手順に沿って進めれば、クラウド移行はそれほど難しくありません。以下、クラウド移行をする際の手順について説明します。

課題を洗い出す

現状で、ビジネスの課題となっていることを洗い出し、把握します。

たとえば、社員同士の情報共有がスピーディに行えていない、テレワークに対応できる体制が整っていないなど、自社の改善点をあげていきます。

特に、会社のシステム面で業務の足かせになっている部分がないか、確認するとよいでしょう。クラウド化で解決する可能性があります。

目的を設定する

自社が持つ課題に対して、クラウド化が解決策として機能するかどうかを検討してください。課題の解決が見込めるのなら、それをクラウド移行の目的として設定することができます。

課題の洗い出しと目的の設定が明確であるほど、経営層を説得する材料としても有効に働くでしょう。

また、導入後に効果測定をする際にも、目的の達成度をみるのが有効です。

現状の調査

目的設定ができたら、現状を調査することが重要です。現状を把握しなければ、課題解決の難易度や必要な期間を予測できません。

以下の点も調査すると、導入後の運用もスムーズになるでしょう。

  • どの範囲までをクラウドに移行させればよいか
  • 現行のシステムがどのくらい稼働できているか
  • クラウド移行後もオンプレミス環境と共存できるか

導入の順番を決定

クラウド移行の規模が大きい場合は、移行の順序を決める必要があります。

現状の業務の逼迫度や、システム間の連携による移行のしやすさなどを鑑みて、どの部分からクラウド移行を進めるかを決定しましょう。

IT 部門の担当者や各部署の責任者にも意見を聞くほか、起こり得るリスクやトラブルも想定しておくことが重要です。

サービスの決定

洗い出した課題やクラウド化するシステム、効率化したい業務などから、適切なクラウドサービスを決定します。

アプリケーションレベルからクラウド移行するなら SaaS、開発に必要なプラットフォームまでで十分なのであれば PaaS を選択することになります。コンピューティングリソース部分の移行には、IaaS が最適です。

移行スケジュールを作成

導入するサービスまで決定できたら、移行スケジュールを作成します。スケジュール作成では、以下のポイントを考慮することが大切です。

  • スケジュールに無理がないか
  • 解決したい課題に向けて間に合うスケジュールが組まれているか
  • いつまでに、どの範囲まで完了させるか
  • 各進行における担当者や人員を確保できるか
  • 予算は不足していないか

試験運用

本番運用の前に必ず試験運用を行います。本番運用を開始してから致命的な問題が発覚すると、リカバリーに多くの時間とコストがかかるため、試験運用は欠かせません。

クラウド環境でもアプリケーションが想定通りに機能するか、現場での使い勝手はどうか、設定の抜け漏れはないか、などをリハーサル時に確認します。

本番運用・動作チェック

試験運用が問題なければ、本番運用に移行します。自社の担当者とクラウドベンダーが連携して、移行作業がスムーズに進められるように手配することが重要です。

本番運用の開始後にも動作チェックを行い、業務が問題なくできることを確認します。動作チェックに不備があると、将来的に従業員から不満が出る可能性があります。

不測の事態に備えて有料サービスへの投資も検討しよう

ここまで説明したように、手順をしっかりと踏んでクラウド化することで、大きな失敗を防ぐことができます。

しかし、下記のような問題点につまずくケースもあるでしょう。

  • データの種類や量が多く、そもそも何から情報整理をすべきかわからない
  • 禁則文字やファイル文字数オーバーなどで移行がスムーズにいかないことがある
  • 移行に遅延が発生すると、日々の業務に支障が出る可能性がある

こういった移行時の懸念を解消したいのなら、移行ツールの利用をおすすめします。

Microsoft 365 への移行に特化した AvePoint のクラウド移行ツール「FLY」には、次のような特長があります。

・移行前スキャン​

現在持っているデータ・コンテンツの全体像を把握できる機能です。移行すべきデータを洗い出すのに役立ちます。

移行後に利用できないカスタマイズ内容などの洗い出しも可能です。

・コンテンツ・データ移行​

フィルター定義やマッピング、スケジュール設定で、移行タスクを自動化できます。

・モニタリング​

進行状況レポートが標準実装されているため、プロジェクトが見える化できます。移行中にデータが増加しても、簡単に確認できて便利です。


クラウド移行は有料サービスに投資して、抜け漏れなく安全に行うことが大切です。

クラウド化成功のカギは手順にあり!

クラウド移行をする際は、正しい手順に沿って行うことをおすすめします。課題を洗い出して目的を設定し、現状の調査を踏まえて導入するサービスを決定しましょう。

ただし、適切な手順に従って移行を進めたとしても、不測の事態は起こり得ます。

安心してクラウド化を実施したい、Microsoft 365 への移行を検討している、という場合は、AvePoint のクラウド移行ツール「FLY」を検討してみてください。

https://www.avepoint.com/jp/products/hybrid/fly


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