社内のオンプレ信仰を覆す!クラウド移行に必要な 5 つの説得材料

投稿日: 09/26/2024
feature image

情シスとしては社内システムのクラウド化を進めたいのに、経営層や他部署のオンプレミス信仰に阻まれるケースは多いものです。

今回は、過剰なオンプレミス信仰が起こる理由と、クラウド移行に必要な 5 つの説得材料について解説します。

過剰なオンプレミス信仰はなぜ起こる?

オンプレミスが過剰に支持され、クラウド化に不信感を持つ人が多い理由は、おもに以下の 3 つに集約されます。

1.セキュリティに対する不安

    クラウドには「外部にデータを預けるため危険という誤解」が根強く存在します。しかし、実際はクラウドサービスを提供する企業によって、高度なセキュリティ対策がなされています。

    2.コストに関する誤解

      従量課金制のクラウドだと「費用が際限なく増えてしまうのではないか」という誤解があります。しかし、適切な設計と運用ができていれば、むしろ現状からのコスト削減が可能です。

      3.既存環境を変えることへの抵抗

        現状のシステムに問題がなければ、あえてクラウド化する必要はないと判断されるのも無理はありません。運用のために人材を確保する必要もあり、クラウド移行 には明確なメリットが求められます。

        適切な説得材料を集めてクラウド化を進めよう

        ここでは、情シスがクラウド移行を進めるにあたって、経営層や反対する社員を説得する材料を紹介します。

        コスト面でのメリットを提示する

        クラウド移行による第一の利点は、コストの削減です。

        オンプレミスの場合はサーバーやハードウェアの購入といった初期投資が大きく、保守管理にも多額の費用がかかります。一方、従量課金制のクラウドなら、利用分だけのコストで抑えられます。

        また、社内のある部署でクラウドサービスを使用し、他部署はファイルサーバーを使用しているようなケースはよくあり、この場合はクラウドサービスに統一してしまったほうがコスト削減になる場合も多くあります。

        現在のセキュリティの懸念点を話す

        社内システムのセキュリティ対策は、情シスが労力をかける業務のひとつです。

        オンプレミス環境で最新のセキュリティ対策を維持するのは困難で、常に攻撃されるリスクがあります。

        クラウドサービスを利用すれば、サービス提供企業による高度なセキュリティ対策を享受できます。データセンターは非常に堅牢で、高度な暗号化技術も用いられるため安全性が高いのです。

        災害対策(BCP 対策)や自動更新など、オンプレミスで懸念されるポイントも解決します。

        業務の最適化ができることをアピールする

        クラウド移行により、業務の最適化と工数削減が期待できます。

        クラウド環境では、自動化ツールや AI を活用したデータ分析が容易になり、システムの運用や管理にかかる負担も軽減可能です。また、クラウド上でリアルタイムのデータ共有ができるため、チーム間のコミュニケーションが改善され、意思決定のスピードも向上します。

        このように、クラウド化は社内業務全体の効率化や最適化につながるため、より重要な課題にリソースを集中できるようになるのです。

        スモールスタートでの導入を検討する

        クラウド移行を進める際は、まずはスモールスタートを提案すると受け入れられやすいでしょう。一部のシステムやサービスからクラウド導入を開始し、リスクを最小限に抑えながらクラウド化が自社にマッチするか、実際に効果があるのかを検証・評価するのです。

        たとえば、データのバックアップや特定の業務アプリケーションからクラウド化を始めるなど、小規模な導入プランから進めていき、段階的に社内の信頼を得ることを目指しましょう。


        運用人材を確保する

        クラウド導入において「運用できる人材がいない」という懸念がある場合は、外部の専門家を活用することも視野に入れるとよいでしょう。アウトソーシングを利用して専門知識を持つエンジニアに任せたほうが、新規採用や社内教育で人材を確保するよりも早く運用を開始できます。

        クラウド管理ツールを導入して運用の効率化を図る、という方法もあります。この方法であれば、現状の情シス人員による対応も可能です。

        自社の業務内容に合わせて、最適な導入プランや運用体制を構築することで運用人材の問題が解決します。

        自社の課題とクラウドのメリットをすり合わせよう

        クラウド化を進めるためには、自社の現状や課題を正確に把握し、クラウドのメリットをしっかりと経営層や他部署に伝えることが重要です。

        コスト削減やセキュリティ強化、業務の効率化といった具体的な説得材料を用意しつつ、段階的にクラウドへの理解を深めてもらうことで、結果的にスムーズな移行が可能になります。

        また、AvePoint が提供するクラウド管理ツールを活用すれば、運用人材の確保に懸念がある場合も安心です。

        ★クラウド移行の際には、ぜひ AvePoint のサービスをご検討ください。

        移行前分析・データ移行・モニタリング ー 最新のワークスペースへ向けたデジタル環境の変革を加速します

        導入事例 - 日本航空株式会社様

        Share this blog

        ブログを購読する