社内情報システム担当者のやること&成功のヒント〜一人情シス編〜

一人情シス担当者の皆さん、日々の業務お疲れ様です。一人で社内のITを支えるのは、簡単なことではありませんよね。
今回は、一人情シス特有の悩みや課題について共有し、業務を効率的に進めるためのヒントをお伝えします。
1.一人情シスあるある!こんなことありませんか?

一人情シス担当者なら誰もが経験する「あるある」。例えば、「何から手を付けていいか分からない」「ITに関することなら何でも聞かれる」……とってもストレスですよね。
あるある1.「なんでも屋さん」な毎日。どこまでが情シスの仕事?
一人情シスは、社内のITインフラからトラブルシューティング、セキュリティ対策まで、幅広い業務を担当します。
ただでさえ多忙な業務に追われるなか、「スマホの設定がよくわからないので見てもらえますか?」「コピー用紙を補充しておいて!」なんて頼まれることも。どこまでが情シスの仕事なのか?とお悩みの方もいると思います。
ただ、こうした「なんでも屋さん」になってしまっている状況下においては、情シスの方が「どこまでが情シスの仕事なのか?」と思っている以上に、他部署の人たちも「どこまで情シスに頼んでいいのかわからない」と思っている可能性が高いです。
そこでまずは、情シスの本来の業務とそうでないものを明確に線引きし、業務の範囲を定めることが重要です。業務状況改善のためにも、誰にでもわかりやすい平易な言葉を使用して、情シスの役割について説明し、協力を求めていきましょう。
あるある2.予算も人手も限られている!仕事が全然終わらない……。
予算や人的リソースが限られている中で、幅広い業務を完璧にこなそうとして、業務がまったく終わらない……なんてことになっていませんか?
限られたリソースを最大限に活用するために、コストパフォーマンスを意識した機器の選定や、クラウドサービスの導入など、スマートな解決策を検討しましょう。
自動化できる業務は積極的に自動化を進め、属人化した業務を減らして工数を削減することがゴールとなります。
あるある3.トラブル対応に追われる!休めない日々…
さらに、トラブル対応に追われて十分な休息が取れないこともしばしば……ではないでしょうか。
トラブルを未然に防ぐためにも、日頃からシステムの監視と予防保守に努めることが大切です。また、トラブル発生時の対応手順を明確にし、ドキュメント化しておくことで、迅速な対応が可能になります。自身の体調管理も忘れずに、休息を取ることも重要ですよ。
2.一人情シスの役割と責任ってどんなもの?

上記のように、一人情シスの役割と責任は多岐にわたります。まさにマルチプレイヤーと呼ぶにふさわしい存在です。ここでは本来の情シス担当者の役割と責任について解説します。
1.社内インフラの維持管理
ネットワーク機器の設定と保守
サーバーの運用と管理
クライアントPCの設定と管理
2.社内システムの導入と運用
業務に適したシステムの選定
システムの導入とユーザートレーニング
システムの保守と更新
3.セキュリティ対策とコンプライアンス
セキュリティポリシーの策定と運用
アクセス制御と監視
情報セキュリティ教育の実施
このように、一人情シスは社内インフラの維持管理、新しいシステムの導入と運用、セキュリティ対策とコンプライアンスの遵守など、一人で複数の役割をこなし、責任を果たさなければなりません。会社のIT環境を支える重要な責任を担っているのは、他でもないあなた自身なのです。
3.効率的タスク管理術!業務を効果的にこなすワザ

マルチプレイヤーとしての一人情シスが、業務を効率的に進めるためにはいくつかのコツがあります。
タスクの優先順位を設定しよう
まず、タスクの優先順位を適切に設定します。緊急度と重要度を判断基準として、業務を計画的に実行しましょう。
緊急度:対応の遅れによる業務への影響の大きさ
重要度:会社の目標達成や業績への貢献度
これらを軸にタスクを分類し、優先順位を付けることで、効率的な業務遂行が可能になります。
緊急事態への対応を決める!これでパニック知らず
緊急事態への対応手順を事前に決めておくことも、混乱を避けるために有効です。トラブルシューティングの手順を整理し、迅速な意思決定と行動を心がけましょう。いざという時にパニックにならずにすみますよ。
・よくあるトラブルとその対処法をまとめる
・エスカレーション先と連絡方法を明確にする
・トラブル発生時の対応フローを作成する
日頃からトラブルを想定し、準備しておくことが大切です。
日々の業務を効率化するコツ
日々の業務を効率化するには、ユーザーサポートとトレーニングの工夫や、情報資産の管理と保護に注力するのが良いでしょう。
ユーザーサポート
ユーザーサポートは、社員の業務効率に直結する重要な役割です。情シス担当者は、ユーザーの問題解決をスムーズに行うために、以下の施策を実施しましょう。
・FAQ の作成と共有
・リモートサポートツールの活用
・ユーザー向け情報発信の充実
情報資産の管理と保護
情報資産の管理と保護は、会社の機密情報を守り、事業の継続性を確保するために欠かせません。情シス担当者は、以下の取り組みを通じて、情報資産の適切な管理体制を築く必要があります。
・重要データのバックアップ体制の整備
・機密情報の取り扱いルールの徹底
・ログ管理と定期的な見直し
日々の地道な取り組みが、業務の効率化につながっていきます。
4.一人情シスの挑戦とやりがい

一人情シスの仕事は大変ですが、やりがいも大きいといえます。
業務効率化のためのシステム選定と導入
業務効率化のためのシステム選定と導入は、会社の生産性向上に直結します。下記の流れで適切なシステムを導入することで、業務の自動化や省力化が図れ、従業員の工数削減と作業ミスの防止につながります。
・現状の業務フローの分析
・改善ポイントの洗い出し
・システム要件の定義
・ベンダー選定とシステム導入
・運用フローの設計と実装
情シス担当者の知見とスキルが、会社の業務効率化に大きく貢献するのです。
セキュリティポリシーの策定と実施
セキュリティポリシーの策定と実施は、会社の情報資産を守る上で欠かせません。情シス担当者は、以下の取り組みを通じて、会社全体のセキュリティレベルの向上を主導する必要があります。
・セキュリティポリシーの策定
・セキュリティ対策の立案と実施
・従業員教育の実施
・セキュリティ監査の実施
情シス担当者がリーダーシップを発揮し、全社的なセキュリティ意識の向上を図ることが重要です。
継続的な学習とスキルアップ
技術の進歩に合わせて学び続けることは、自己成長の機会にもなります。一人情シスにとって、継続的な学習は欠かせません。以下のようなアプローチでスキルアップを図っていきましょう。
・新技術のキャッチアップ
・勉強会やセミナーへの参加
・資格取得への挑戦
・社外の情シス担当者とのネットワーク構築
自己投資を惜しまず、常に学び続ける姿勢が、一人情シスの成長につながります。
まとめ: 一人情シス成功への道

一人情シス担当者に求められるスキルと心構えは、柔軟性と前向きな姿勢です。優先順位とリソース管理を適切にコントロールし、継続的な学習を怠らないことが大切です。時には、周囲の助けを借りることも必要でしょう。
情シス担当者のキャリア形成は、日々の努力の積み重ねの結果です。会社のIT環境を支える重要な存在として、情シス担当者として邁進していきましょう。
★業務効率化に関する事例や製品はこちらから
琉球大学 様
佐賀銀行 様
Policies & Insights for Microsoft 365