Ignite 2019 発表 Microsoft Teams 新機能 をご紹介
Microsoft 最大のイベントといっても過言ではない Microsoft Ignite 2019 では、Microsoft Teams をはじめとする数多くのソリューション・製品、その方向性やロードマップに関する発表が行われます。発信される情報をいち早く日本のお客様にもお伝えするべく、AvePoint Japan では本年度も各セッションの内容を翻訳し、日本語で発信していきます。
今回の記事では、Microsoft の Microsoft 365 部門でコーポレート ヴァイス プレジデントを務める Jared Spataro 氏が登壇して開催されたセッション “Microsoft Teams” のうち、エンド ユーザー エクスペリエンスに関連する部分を中心にレポートします。
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コミュニティの声に支えられたツール・Microsoft Teams
登壇した Spataro 氏は、「Microsoft Teams は、コミュニティの声に支えられてここまで大きくなったツール」 と語り、わずか 2 年弱で Fortune 100 社のうち 90% 以上が利用するツールに成長したことへの感謝を表明するとともに、「今回追加する新機能は、ユーザー コミュニティのフィードバックで盛り込まれたものも多い」 と語りました。
「待望の」 プライベート チャネル、マルチウィンドウ チャット
Spararo 氏から紹介を受けて登壇した Salazar 氏は、「Teams が『究極のチームワーク ハブ』と呼ばれている理由は、仕事をこなすのに必要なツールがすべて集まっている場所であるから」と語り、「チャット機能は確かに強力だが、Microsoft Teams はそれだけのツールではない。組織内外のメンバーとチームを作り、チャネルで仕事内容をセグメント分けして利用することで真価を発揮する」 と強調しました。
メンバーが増え、利用の幅が増えるにつれ、例えば予算やマネージャー間での会話など、必然的にプライベート チャネル (一部メンバーのみが閲覧・書き込みすることのできるチャネル) の必要性が浮上してくることになります。
このプライベート チャネル機能が、今週から公開になるとの発表がありました。一年以上におよぶ 「そろそろ公開」 との噂がいよいよ現実のものとなった形です。
ユーザーは、新チャネル作成時に「プライベート」を選択することで作成できます。こちらについては、本ブログでも記事で詳しく分析する予定のほか、11 月 19 日 (火) 12:00- のウェブセミナー でも取り上げる予定ですので、どうぞご期待ください。
また、プライベートチャネルに続き、要望の多かった マルチウィンドウ も発表となりました。会議、チャット、ドキュメントを別のウィンドウで開けるという機能で、さらにスムーズな作業が可能となる見込みです。利用開始は来年前半が予定されているとのことです。
Microsoft To Do、Yammer アプリ、Outlook……統合のオンパレード
Microsoft Teams が文字通りの 「仕事の中心」 となりつつあることを印象付けたのが、Microsoft To Do・Yammer・Outlook との統合でした。
タスク では、Microsoft Teams アプリから個人用のタスク、Planner で自分にアサインされたタスクなどを一画面で確認することができるほか、Planner のような各種ビューも用意されている模様です。
「Microsoft Teams は、高速で展開する一部メンバー間での会話には適しているが、組織全体での会話には Yammer がもっと適している」 と説明した Salazar 氏は、Microsoft Teams 用 Yammer アプリの登場 により、インターフェイスから直接 Yammer にアクセスできるようになった今回の更新で、Yammer とチームの会話の相互参照が可能となり、Teams で業務が完結できるようになると語りました。
また、Outlook との統合 では、「届いたメールを、Outlook のリボン上のボタン “Share To ” をクリックしてそのまま (添付ファイルごと) チームに共有することができる」 機能、Microsoft Teams の会話をダウンロードせずそのまま Outlook にシェアできる機能の追加も発表されました。Yammer・Outlook 統合機能はいずれも、来年前半からロールアウトが開始されるとのことです。
カスタマイズ・バックグラウンドとキャプションで、ビデオ会議がもっと身近に
仕事場で背後にあるホワイトボードの文字を隠したり、自宅勤務の際に背後の部屋を隠したりという場面で活用できる背景ボカシ機能は既に存在しますが (写真参照)、壁紙スタイルの背景が利用可能になるとの発表がありました。
また、会議では ライブ キャプション 機能が利用可能になり、まずは米国英語キャプションが今年後半からロールアウト開始となるとの発表がありました。他の言語にも今後対応予定とのことなので、日本語の早期対応に期待したいところです。
Salazar 氏は、「これらの機能が、ビデオ会議に対する抵抗感をなくすことに貢献できることを願っている」 と語りました。
会議に関連するアップデートとしては Cisco Webex・Zoom との連携強化や、Meeting room のマネージドサービスなども登場する模様で、今後の展開に注視したいところです。
おわりに
Ignite 2019 発表 Microsoft Teams 新機能 はいかがでしたでしょうか? エキスパートによる分析を聴いてみたい、という方は、是非 11 月 19 日の無料ウェブセミナーにお申し込みください!
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