去る 8 月 30 日に開催された、日本マイクロソフト株式会社主催のパートナー向けイベント 「Japan Partner Conference 2019 」 に AvePoint メンバーも参加してきました。今回の記事では、Office 365 大好き人間 こと私・中村が、「Office 365」 を中心とした Japan Partner Conference 2019 イベント レポート をお届けします。
やはり Microsoft Teams ですね
冒頭からあまりにシンプルな言い方になってしまって恐縮ですが、イベント全体を通した感想はたったひとこと、「楽しかった!」 です。でも、これはイベントとしてはとても大事なことですよね。
私見ではありますが、このイベントで最もよく耳にしたキーワードは 「Society 5.0 」 、最も多くのセッションで話題に上がっていたのは 「Microsoft Teams」 で、特に Microsoft Teams のイチ押し感には圧倒されるほどのものがありました。
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しかし、逆に 7 月にラスベガスで開催された Microsoft Inspire 2019 で、Microsoft Teams と同じくらい盛り上がっていた Power Platform に関しては、本イベントではかなり控えめだったのが少し気になり、Power Platform ファンとしては少々寂しいものがありました。時間の制約などいろいろな理由があってのことなのでしょうが、今後の盛り上がりに期待したいところです。
Microsoft Teams の利活用、そしてエチケット
ここ数年の Microsoft の大規模のイベントで、基調講演で Microsoft Teams の活用事例が紹介されるのは、もはやお約束事といってもいいほど。もちろん、今回もしっかり紹介されていました。
今回は、Microsoft Teams のタブに Power BI のレポートが表示されていることが非常に多かったのも印象的でしたね。活用事例で取り上げられた企業・組織の傾向に、そのような利用方法が多かったのでしょうか。
私の身体は一つなので参加できるセッションに限界があったのですが (できれば身体を分裂させたかった…)、一つの身体でこなせる範囲で、特に Microsoft Teams が話題になっているセッションに極力参加してみました。
セッションでは、もはや 「Microsoft Teams を使ってみましょう!」 の時期はある程度過ぎ去り、導入後の 「利活用」 についての話題が中心となりつつある印象を受けました。
ただし登壇者の方々も、実際の企業内導入では非常に試行錯誤している印象で、やはり (特に日本企業では)、まだまだメールからビジネス チャットへコミュニケーション手段への転換の真っ只中、過渡期であると感じました。
特に興味深かったのは、Microsoft Teams に関するユーザーへのエチケットに関する話題でした。機能の話というよりも、エチケットを考慮するにはこのような機能を使いましょう! というアプローチが多かったのも、やはり日本ならでは、なのでしょうか。
また、日本の Microsoft Teams の事例と言えばおなじみのニトリ様のアンバサダー制度がありますが、Microsoft でも 「Teams Champions プログラム」 なる制度が存在しているようです。もはや従来型の、「導入期の」「IT 部門主導」「マニュアル提供のみの教育」 では導入に失敗してしまうケースも残念ながら多いため、このようにユーザー主体の社内コミュニティを形成していく手法は大事なのかもしれません。
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実際に目にする、手に取るは大事ですね
ハード面で気になったのは、展示もされていた Surface Hub 2s でした。アプリではなくアナログな方のホワイトボードと同じくらいの薄さの本体にバッテリーを付ければ、2・3 時間は利用できるとのこと。ワイヤレスになるので、簡単に移動でき、認証もスマートフォンでカンタンにできるそうです。お値段もそれなり、なので、なかなか手にすることはできなさそうですが…。
Microsoft Teams の新機能については、特にこのイベントで新しく発表されたものはありませんでしたが、実際にデモで見る機会があったのは大変興奮しました。
オンライン会議のライブ字幕機能や、ホワイトボードの前に立った人が透ける機能などもありましたが、個人的に大興奮したのは HoloLens 2 でオンライン会議に参加し、遠隔地の作業員に作業アドバイスをする想定のデモでした。
ロードマップ上では 2 年後を目途に HoloLens 対応が完了する模様で、今から楽しみですね。もっとお値打ち価格になってくれれば個人購入したいくらいです (家庭内稟議を通すのが大変ですが)。
楽しかった! そして Microsoft Mission
冒頭であまりにシンプルな一言感想を書いてしまいましたが、本イベントは本当に楽しかったです。参加者もおおむね同意見のようで、全セッションが終わった後の懇親会も非常に盛り上がっていました。そのためか、食事が早々になくなってしまったのが、残念と言えば残念でした (笑)
最後に、基調講演でも紹介されていた 「Microsoft Mission」 を紹介して、中村のイベント レポートの締めくくりとさせていただきます。
「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」