2023 年 3 月の AvePoint Cloud アップデートが行われました。 AvePoint Confidence Platform の機能が拡張し、SaaS オペレーションの最適化と安全なコラボレーションを実現することで、IT 管理者とエンド ユーザーにより良い体験を与えます。
それでは早速 2023 年 3 月の主なアップデートを見ていきましょう。
AOS機能アップデート詳細
- エンドユーザー リストアに関するアクセス制御の改良
AVA および ReCenter 経由のエンドユーザー リストアに関する RBAC(Role Based Access Controls)の改良が行われました。管理者は、Microsoft 365 サービス レベルでのスコープと権限レベルに基づいてエンドユーザー リストア設定を構成し、エンドユーザーが ReCenter と AVA を介してバックアップ データを復元できるかどうかを制御できるようになりました。
- RTO とスループットの改善
このリリースでは、フルサイトや OneDrive などの大規模なリストアにおいて、より優れた Recovery Time Objectives と日々のスループットを提供します。
- ファイルレベルのフィルターが利用可能に
特定のファイルタイプ(MP4 や録画など)をバックアップから除外できるようになりました。BYOS (Bring Your Own Storage) オプションを使用している場合、このアップデートは組織にとって費用対効果の高いアップデートとなるでしょう。この機能の設定にご興味がある方は、AvePoint サポートまでお問い合わせください。
- Power Platform バックアップのプレビューが終了
Power Platform (Power BI Workspaces および Power Automate) のバックアップのプレビュー版を試用いただいているお客様は、4 月 30 日まで引き続き試用をすることができます。新たに試用版をご利用されたい場合や正式版の購入をご希望の場合は、AvePoint 営業担当にお問い合わせください。Microsoft Power Platform は、私たちの仕事の進め方に革命をもたらし、より多くの情報に基づいた意思決定を可能にし、効率性と生産性を向上させます。しかし、適切なデータ保護策を講じなければ、重要なデータが瞬く間に消えてしまう可能性があります。オンデマンドウェビナー ”Watch Us Lose Data”シリーズの最新版 Power Platform Edition
では、ユーザーや管理者が陥りやすいシナリオや、それを防ぐための方法をご紹介します。
- 新しいトライアル ウィザード
新規ユーザーのオンボーディングを容易にするウィザードが新規に導入されました。これにより BYOS を希望される際のストレージの初期設定が容易になります。
- 検索機能の拡張
フィールドレベルのデータをリストアする際に、拡張された検索機能が利用できるようになりました。また、バックアップジョブの詳細を表示する際に、特定のオブジェクトを検索して、より正確なジョブ追跡を行うことができるようになりました。
- ドイツ語対応
Cloud Backup for Salesforce はドイツ語の UI が利用できるようになりました。
- 細かい粒度でのデータ削除に対応
Cloud Backup for Google は、アイテムレベルのデータ削除に対応しました。ユーザーは、特定のファイルや Gmail をバックアップから削除できるようになり、社内の監査基準や GDPR ガイドラインへの準拠が容易になりました。
- Azure設定およびポリシーの回復オプションを追加
Azure AD バックアップは、条件付きアクセス、Intune 設定、Defender ポリシー、その他の重要な管理者向け機能を含む、Azure 設定およびポリシーの回復オプションを追加しました。
- リストア オプションの改善
リストアしたいレコードを選択した後、選択したデータを参照しているレコード、選択したデータから参照されているレコード、またはその両方をリストアすることを選択できるようになりました。
ランサムウェア攻撃の着実な増加や、SaaS アプリケーションのデータ保護に対する企業のニーズが高まる中、Backup as a Service の必要性は以前にも増して高まっています。Gartner 社が発行した Backup as a Service のマーケット ガイドにおいて、AvePoint は代表的なベンダーとして評価されました。詳細はレポートをダウンロードしてご確認いただけます。
- プロビジョニング フレームワークサービスの拡張
サポートされるプロビジョニングオブジェクトは、Azure AD セキュリティグループ、Azure AD メールが有効なセキュリティグループ、配布リスト、および共有メールボックスに拡大されました。各オブジェクトタイプには、そのオブジェクトタイプに固有の設定がありますが、命名規則、プライマリおよびセカンダリ連絡先のキャプチャ、ピープルピッカープロファイル、サービスリクエスト許可、メタデータ、およびメンバーシップの定義を含む共通の機能が利用可能になり、これらはすべて恩恵を受けます。これらのオブジェクトタイプは、ダイナミックサービスフォームモデルに組み込まれているため、エンドユーザーにとってリクエスト フォームがどのように見えるかについて、より柔軟性を持つことができます。
- 動的サービスの機能拡張
Microsoft 365 グループで利用できる設定とプロファイルが追加され、動的サービスの機能が拡張されました。
- 既存の Microsoft 365 グループを新しいプロファイルモデルに変換可能に
ワークスペース・レポートから変換したいグループを選択し、クリックするだけでプロファイルを適用してグループを変換できます。
無料 eBook では Microsoft 365 や組織が使用するその他のコラボレーションワークスペースで、リスクを軽減するために実行可能な計画を構築する方法をで学ぶことができます。
- コンテンツ ライフサイクル プロセスの拡張
Cloud Records Connector Framework の提供開始により、組織で使用しているあらゆるシステムにコンテンツ ライフサイクル プロセスを一貫した方法で拡張できるようになり、情報がどこに保存されていても、同じ方法で管理を適用できるので安心です。Cloud Records コネクタは、接続されたソース システムから検索やレポート用メタデータの作成とマッピング、用語を使用したコンテンツ分類、同期したアイテムの再分類や廃棄保留、ライフサイクル ルールの割り当て、管理対象コンテンツの検索、ライフサイクル アクション(手動承認プロセスを含む)の実行、ソース システムで行う必要のあるライフサイクル アクションのレポートなどを可能にします。外部システムとの接続オプションの詳細については、AvePoint の担当者にお問い合わせください。
- フォルダとコンテンツを1つのエンティティとして管理
コンテンツを個々の文書レベルではなく、コンテキストで管理することができるようになりました。
- フォルダや文書セットに直接分類条件を設定
サイトやライブラリレベルで、フォルダや文書セットに直接分類条件を設定することができます。フォルダやドキュメントセットは検索結果に表示されるようになり、Cloud Records のインターフェースを通じて、再分類やドキュメントレベルでの設定の継承、保留ができるようになりました。さらに、このリリースでは、レポート作成、フィルタリング、システムでのタスク実行を支援する新しい UI アップデートと、貸し出しや破棄が保留されている物理レコードの管理を支援するアップデートが提供されます。
データ ストレージと容量超過にお悩みですか?あなたの組織では、データの保管ポリシーに従って、またはビジネスや法的な目的で不要になったときに、コンテンツを破棄していますか?こちらのブログででは、AvePoint の記録・情報戦略担当ディレクターが情報廃棄について語った内容をご覧いただけます。
- リストアの権限管理を強化
ReCenter との統合を強化するために、粒度の細かい権限管理でリストア体験を向上させました。管理者は、エンドユーザーに対し、ReCenter ポータルや ReCenter が生成したアーカイブ スタブを介してリストアやエクスポートを実行できるようにする権限制御を実施することが可能です。
- オンデマンドの データ移行ウェビナー でクラウドへのデータ移行・クラウドストレージ活用のポイントをご確認いただけます。
- Policiesアクティビティ要約レポートの提供
ジョブ監視とアクティビティ履歴フィードに加えて、Policies では、オンデマンドで生成できる、実行されたすべての Policies アクティビティの要約レポートを提供するようになりました。このレポートは、過去 1 週間、 1 ヶ月、またはカスタムの時間範囲において、Policies で実行されたすべてのアクションを収集することができます。
- 全社共有リンクの管理
Microsoft 365 環境において、コンテンツが意図したメンバー以外にも広く検索結果に表示されてしまうといった、全社共有リンクに起因する暴露リスクを軽減するために利用できる機能が追加されました。
- 共有チャンネルの管理
共有チャンネルを作成する権限を持つユーザーを指定できるようになり、この機能の範囲を対象ユーザーに限定したり、Cloud Governance などの管理されたプロセス以外での共有チャンネルの作成を防止することができます。
- ハイリスク アクティビティの追跡
ユーザー アクティビティのマルチテナント表示とリストへの集約ができるようになります。プレミアム サインインのリスク シナリオなどの Microsoft アラートに対して、ユーザーのブロックやハイリスク イベントの確認などのアクションをとることが可能です。さらに、新しいダッシュボードでは、露出とリスクを強調・追跡するためのインサイト データやレポートへのリンクを提供します。
- 共有リンク レポート
Insights では、特定のユーザー向けに作成されたリンク、組織全体共有のリンク、匿名リンクによる外部からの利用も含め、特定のサイトコレクションに生成されたすべての共有リンクを 1 つのレポートで確認できるようになりました。これらのリンクは、インターフェイスから直接、共有の解除や期限切れを選択することも可能です。
- シャドーユーザー レポートの最適化
ユーザーが特定のサイトにアクセスするために付与されたすべての方法がリストアップされ、ワンクリックでその権限を削除することができるようになりました。
- 権限レビューの自動化
外部セキュリティ レビューのための新しい Export API の更新が可能になり、API を使用して独自の再認証プロセスに接続することができます。
Microsoft Teams や SharePoint を活用した外部共有やコラボレーションにおけるリスク管理をどのように進めるべきか、情報漏洩リスクを低減するためにどんなポイントに気をつけるべきかを 無料オンデマンドウェビナー で確認しましょう。
- タスクトラッキング機能
Confide では、タスクトラッキングの機能が向上し、タスクデータをより簡単に視覚化、表示できるようになりました。本リリースでは、アクティブなタスクと完了率を強調するタスク ダッシュボードと、タスクの詳細を簡単に確認できるテーブル ビューを導入しています。
- Outlook との統合
Outlook の環境から Confide のプロジェクトに直接参加し、コラボレーションすることが可能になります。Outlook で受け取った電子メールの添付ファイルを選択した Confide プロジェクトにアップロードし、Confide のファイル リンク を Outlook で共有することが可能です。
企業の合併・買収で Confide を使用し、セキュアなコラボレーションを実現した、実際のお客様事例をご確認ください。
- 移行ジョブの進捗確認
Fly では、移行作業の進捗状況をリアルタイムで確認できるようになりました。進行中のプロジェクト内の各マッピングには、完了率と移行したオブジェクトの数が表示されるようになりました。
- スクリプトによる自動化
スクリプトによる自動化が Fly で利用できるようになりました。プロジェクトの作成、プロジェクト マッピングの編集、移行の開始、ジョブの監視、ジョブレポートの生成、ジョブレポートのダウンロード、といった処理をスクリプトで自動化できるようになりました。
- 共有チャネル変換
Microsoft Team Migration では、標準または公開チャンネルを共有チャンネルに変換できるようになりました。
Microsoft 365 ・ SharePoint への移行を成功させるためのチェックリストを公開しています。ぜひご活用ください。
- ハイブリッド AD 管理
AvePoint EnPower は、権限委譲によるハイブリッド AD 管理を容易にする新しいエージェントを提供します。このエージェントをインストールすると、クラウドから直接ローカル AD ユーザーを作成または編集し、その変更をクラウド AD に同期させることができるため、ユーザーやグループを管理するためにローカル AD にアクセスする必要がなくなります
- Power Apps 対応ワークフロー
管理者は、Power App Connections 用のダイナミック ワークフローを作成できるようになりました。トリガー スコープを定義し、必要に応じてコネクタを自動的に削除するアクションを取り、トリガー イベントが検出されると Power App アプリ所有者/共同所有者、フロー所有者/共同所有者、コネクタ作成者に通知するメールを送信します。
- 通話管理
通話管理では、通話ポリシー、通話保留ポリシー、コールパークポリシー、発信者番号ポリシー、緊急時ポリシー、モビリティポリシー、音声ルーティングポリシー、ボイスメール ポリシーなどのポリシーを追加管理できるようになりました。
製品アップデートの詳細はリリースノートをご覧ください。
Account Portal では最新の英文ユーザーガイド、リリースノート、ハウツービデオ、無料トライアルなど、さまざまな情報を入手することができます。
原文:AvePoint Cloud Updates Keep Marching On – AvePoint Blog
前回の製品アップデートの詳細はこちらの記事をご覧ください。
新年あけましておめでとうございます!2023年1月の AvePoint Cloud 最新情報をお届け