新しいテクノロジーや働き方の導入によって従来のビジネス慣習に変革が起こり、現代のデジタルワークプレイスは急速に進化しています。こうした変化はエキサイティングな機会を生み出す一方で、セキュリティ、コンプライアンス、ガバナンスにまつわる新たなリスクももたらします。
AvePoint Confidence Platformは、こうした変化に対応できるよう、セキュリティやインサイト、自動化、ガバナンスに焦点を当てた新機能や機能改善を継続して行っています。
本ブログでは、2023年10月にリリースされた新機能をご紹介します。
AvePoint Entrust は AvePoint EnPower に名称が変わりました。
■UX 改善
今回のリリースでは、権限グループ作成のためのロールベースアクセス制御を備えた、より簡素化されたセットアップ画面が提供されます。さらに、Microsoft 365 の管理者がユーザーダッシュボードを介してレポートなどのタスクを管理しやすくなりました。管理レポートでは、OneDrive、SharePoint サイト、またはユーザーを、そのオブジェクトに現在関連付けられている情報バリアでフィルタリングできるようになりました。カレンダーのアクセス許可についても Exchange のユーザーが管理できるようになり、特定の地域または子会社を管理する管理者は新しいアクセス許可制御を利用できるようになります。
■Power Platform 管理機能の拡張
新しく Power BI (PBI) の管理ダッシュボードが追加されました。
さらに、AvePoint EnPower では、Power BI ワークスペースのワークフロー自動化を備えた高度なライフサイクル管理機能を提供し、孤立したまたは非アクティブな Power BI ワークスペースに対するアクションが取れるようになりました。
モデル駆動型アプリ、デスクトップフローの情報を管理画面で一元管理できるようになりました。
■アプリの検疫機能追加
今回のリリースではアプリの管理画面からアプリの検疫・復元機能が追加され、ワークフローでトリガー条件をもとに検疫・復元を行うことが可能になります。Power Apps キャンバスアプリを隔離することで、共有されているユーザーはアプリへアクセスできなくなります。この機能により、アプリのライフサイクル管理が適切に行われていないアプリに対して、アプリを隔離し、一時的にユーザー利用を制限することができます。
■Cloud Governance 統合の改善
単一の共有メールボックス、グループ、クラウドフロー、または PBI ワークスペースの情報を表示する際に、管理者は Cloud Governance で定義したカスタムメタデータを編集することができます。Cloud Governance で作成した内容の変更プロファイルを AvePoint EnPower で管理する Power BI ワークスペースに適用できるようになりました。さらに、Cloud Governance のメタデータをワークフローをトリガーする条件として利用できるようになりました。
■Power BIワークスペース・ガバナンス
Cloud Governance は、Power BI ワークスペースをサポートするために運用ガバナンスフレームワークを拡張しています。各 Power BI ワークスペースの主要なガバナンスの詳細を取得し、自動プロセスを実装して、各環境のライフサイクル全体にわたってこの情報を最新の状態に保つことができるようになります。Power BI ワークスペースのガバナンスの詳細は、自動インポートプロセスで取得できるようになり、更新およびエスカレーションプロファイルを適用できるようになりました。
■新しい動的サービス
動的サービス リクエスト フォームの新しいサービスタイプを含む、追加のサービスタイプが動的サービス フレームワークで利用可能になりました。さらに、利用可能な動的サービスの増加に対応するため、管理インターフェイスを一新しました。
■Power Automate ガバナンス
Cloud Governance は、Power Automate のフローをサポートするために、運用ガバナンスのフレームワークを拡張しました。各フローに関する主要なガバナンスの詳細を取得し、自動化されたプロセスを実装して、各フローのライフサイクル全体にわたってこの情報を最新の状態に保つことができるようになります。さらに、Power Automate のガバナンスの詳細を自動インポートプロセスで取り込み、エスカレーションプロファイルを適用して、ガバナンス詳細タスクの確認を確実に行うことができるようになりました。
■タスク担当者の複数ステップをサポート
Power Apps、Power BI ワークスペース、および Power Automate フロー用の新しいステージプロファイルを使用することで、エンドユーザーの生産性に影響を与えることなく、エンドユーザーがガバナンスタスクを完了できるようにします。ステージプロファイルを使用すると、現在のタスク割り当て担当者が設定された期間内に応答しない場合、タスクを別のユーザーに再割り当てすることができます。このようにして、削除や隔離などのエスカレーションアクションがオブジェクトに適用される前に、タスクを複数のユーザーに割り当てることができます。
AvePoint Policies
■ルールの追加
AvePoint Policies では、新しくプライベート チャンネルの所有権の強制ルールと、ビルトイン SharePoint グループを保護し、サイト所有者、サイト メンバー、サイト閲覧者の権限レベルが正しいことを確認するための新しいルールを提供します。
■ドイツ語対応
さらに、AvePoint Policies はドイツ語をサポートするようになりました。
AvePoint Insights
■データの品質向上機能の追加
AvePoint Insights では、データの作成時期や最終更新日、発見された機密情報の信頼度といった要因に基づいてリスク定義をカスタマイズすることで、データの質を向上させる新機能を提供します。また今後さらなるプレミアム機能のリリースが予定されています。
今回のリリースから、Cloud Records は AvePoint Opus としてリニューアルされました。
AvePoint Cloud Records の機能はすべて AvePoint Opus に引き継がれますので、これまでご利用いただいていた機能が失われることはありません。
■メールリマインダー機能の強化
今回のリリースでは、完了すべきタスクに関するリマインダーのメール送信間隔をカスタマイズすることができます。また、通知メールにカスタム日付や敬称を含めることもできます。
■コメントボックスの追加
さらに、廃棄を拒否したアイテムにユーザーがメモを追加できるコメント ボックスも追加されました。
■ストレージ最適化機能の統合
AvePoint Opus はさらに、AvePoint Cloud Archiving の機能が統合されました。より安価なストレージにコンテンツを移動するルールを設定することができ、Microsoft 365 のストレージ コストを削減することができます。コンテンツは AvePoint がホストするストレージ、または BYOS (Bring Your Own Storage) に移動することができます。アーカイブされたコンテンツに対して保存ポリシーを有効にすることで、アーカイブされたコンテン ツは廃棄プロセスを通じて削除されます。
「事前スキャン」を実行して、アーカイブ リポジトリに移動できるもの、それによって解放される領域を確認することができます。スタブ・テンプレートも新しくなり、さまざまなリストアルールやエンドユーザー向けメッセージに適用できます。ユーザーは、Recenter または AvePoint Opus 内のリストア センターを使用して、インプレース リストアやアウトオブプレース リストアを実行することができます。
■ストレージ最適化ダッシュボード
ストレージ最適化ダッシュボードは、ルールやカバレッジ、アーカイブされたコンテンツの詳細、年間コスト削減情報など、アーカイブ活動のハイレベルな概要を提供します。アーカイブルールが制定され、コンテンツが異なるストレージ層に移動されると、自動的に更新されます。
AvePoint Cloud Backup
■チーム・グループファイルのアウト オブ プレースリストアに対応
今回のリリースで、チームやグループファイルのアウトオブプレースリストアをサポートしました。リストア先としてチームやグループサイト、共有チャネル サイト、プライベート チャネル サイト、ライブラリ、フォルダを選択することが可能です。
■カバレッジ・レポートの改良
カバレージ レポートが改良されたことで、バックアップジョブとそのステータスに関するより深い洞察を提供します。
■ランサムウェア攻撃・異常なアクティビティの検知と対処の強化
OneDrive for Business の異常なアクティビティ レポートでは、ランサムウェア攻撃や異常なアクティビティ の検出と対処を容易にするための機能強化が行われました。最適化されたリストア エクスペリエンスを実現する新しい設定も追加されました。
■エンドユーザーリストアの改善
AvePoint ReCenter および AVA からバックアップしたファイルをリストアする際に、エンド ユーザーが共有リンクのアクセス許可を回復できるようにするオプションを管理者が設定できるようになりました。
■保持設定の改善
さらに、保持設定ページでは、より一貫性のある直感的なエンド ユーザー エクスペリエンスが提供されるようになりました。
■ランサムウェア攻撃の検出
ランサムウェア攻撃の検出機能が利用できるようになりました。ベースラインの使用パターンを確立すると、異常なアクティビティ分析レポートを参照して、Salesforce 環境内の疑わしいアクティビティを特定、潜在的に有害なアクティビティを確認して、組織を安全なポイントに戻すことができるようになります。
■バックアップデータの完全性の改善
さらに、このリリースでは、フルバックアップ実行中も増分バックアップジョブが実行され続けるため、Salesforce 環境をより包括的に保護できます。増分バックアップを停止するのではなく、増分バックアップを実行し、フルバックアップの実行中もバックアップ環境の変更をキャプチャし続けることを選択できるようになりました。
■添付ファイルのエクスポート
さらに、ジョブに関連する添付ファイルやファイルをエクスポートできるようになりました。
■バックアップ・リストア対象の拡張
IaaS +PaaS バックアップは、Microsoft Defender 設定のバックアップとリストアをサポートするようになりました。これには、スパム対策、マルウェア対策、フィッシング対策、安全な添付ファイル、セーフリンクの設定に加え、デバイス名、OS、参加タイプ、所有者、登録時間などのプロパティのBitLocker Recovery Key のバックアップとリストアが含まれます。
■レポートセンターの強化
Fly の新しいレポートセンターでは、選択した期間における複数のプロジェクトとワークロードにわたる移行の全体的な概要を提供します。[概要ページ] では、すべてのワークロードとプロジェクトにわたって移行された総データ量が表示され、特定のワークロード速度の詳細な内訳も確認できます。レベルをドリルダウンしてワークロードレベルで詳細な統計を取得したり、さらにドリルダウンして日次レベルで移行されたデータ量を把握することもできます。アイテム/オブジェクトの統計も利用可能です。[ジョブの詳細ページ]では、レポートウィンドウ内で実行されたすべてのジョブと関連する詳細を確認できます。
■匿名リンクの送信
AvePoint Confide では、ファイルを閲覧するための匿名リンクをユーザーに送信できるようになりました。
■ファイルアップロードリクエスト
さらに、共有フォルダにファイルをアップロードするリクエストを他のユーザーに送信できるようになりました。
■ウォーターマークの追加
共有センターで共有されたファイルに透かしを適用できるようになりました。
今月のアップデート情報は以上になります。
製品アップデートの詳細はリリースノートをご覧ください。
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前回の製品アップデートの詳細はこちらの記事をご覧ください:2023年8月の AvePoint Cloud 最新アップデート情報