皆様こんにちは、AvePoint の中村太一です。今回の記事では、先週末閉幕したばかりの Ignite The Tour Osaka、そして 2019 年 12 月に開催された Ignite The Tour Tokyo と、年をまたいで開催された 2 つのビッグイベント Ignite The Tour 2019-2020 を、 Microsoft MVP として登壇したセッションの壇上から・そして短い時間ではあったものの、AvePoint メンバーとして立ったブースから、それぞれ振り返ってみたいと思います。
東京・大阪で MVP セッション
東京・大阪の 2 会場ともに、セッションをそれぞれ 2 回担当させていただきました。
1 つ目のセッションは「【アイデア次第!】 Microsoft Teams +α をノーコード・ローコードでカンタンに一層便利に利活用!」 と題し、Power Platform や Office 365 の他のサービスを利用し、実際に業務シナリオを想定したデモを行いました。
Power Platform ・ Office 365 の各種サービスは Microsoft Teams と非常に相性がよいため、ビジネス チャットやオンライン会議の用途だけではなく、「ハブ」として使うことで、より利益を享受できると感じます。
大阪会場 DAY1 にて MVP セッション
「本来であれば約 1 日 ~ 2 日かかる作業を Power Automate で自動化することにより、10 秒で終わらせることができる」そして 「フル スクラッチで開発するなら数カ月 & 数百万円かかるであろうシステムを、2 日間 (1人日)・数万円 (人件費) で完成させられる」 という、我ながらインパクトのある内容です。
また、ネタとしては実際に「弊家族」で利用されている Office 365 + Power Platform による筋トレ システムを紹介し、壇上で実演をするという一風変わったデモも行いました。
大阪セッションはオープンシアター形式であったため、ありがたいことに会場外から聴いてくださった方もいらっしゃり、結果として 400 ~ 500 人近くの聴衆の前で腕立て伏せ・腹筋という大胆な試みとなりましたが、最後には拍手までいただき、息切れしながらも盛り上がりました。
2つ目のセッション 「失敗させない! Microsoft Teams 利活用促進への道!」では、利活用促進に関するマインドセットの話を、「愛」 をキーワードに熱く展開させていただきました。
大阪会場 DAY2 にて MVP セッション
こちらのセッションは技術的な話ではなく、デモも一切行わず、ひたすら中村太一個人の熱い、ときに 「スレスレ」な内容で話を展開しました。
こちらも本当に多くの方にお運びいただいたので、1 人でも多くの方の助けになればと願っています。
大阪会場で感じたインパクトの大きさ
東京でも大阪でも大きな反響をいただいて嬉しい限りでしたが、やはり 2 会場で感じた空気感の違いというものもありました。
プライベートでのコミュニティ活動は東京を拠点に行っていることもあり、また昨年の de:code などで登壇していることもあってか、東京は 「ホーム」感があり、裏を返せば若干落ち着いた感じでもあり、という印象でした。
一方、大阪では私自身の知名度の低さも考え、セッション内容をインパクト重視で組み上げたこともあってか、また私自身にも 「勝手知ったる」 感がなく、緊張感があったことも手伝ったのか、東京よりも反応・反響が大きいように感じました。
例えば、セッション後に話しかけていただけた方の人数や、アンケートのフリースペースへのメッセージは、大阪は東京の数倍という感触でした。
また、コミュニティ活動に利用しているプライベートの Twitter アカウントのフォロワー数も、大阪の期間中にめったに見ない勢いで増え、嬉しい驚きでしたね。
エキスパート ブースでも AvePoint ブースでも、Teams が話題を独占
Microsoft MVP の役割のひとつに、「自分の得意分野で来場者の方のご相談に乗る」 というものがあります。
私もエキスパート ブースに詰め、Office 365 全般のご相談に対応させていただきましたが、とにかく Microsoft Teams 関連のご相談、特に利活用・導入率伸び悩み関連のお悩みが圧倒的に多いという印象でした。最終的には、なぜか人生相談になだれ込んだご相談もありました (笑)。
今後も Microsoft の大規模イベントに参加する際は、このような形でご相談に乗ることができますので、お立ち寄りの際には是非ご相談にいらしてください。
大阪会場での AvePoint ブース
また、AvePoint ブースにいらっしゃったお客様とも、短い時間ではありましたがお話する機会がありました。
私のセッションをご来聴いただいた後に、eBook・ノベルティを受け取りに来てくださる方とお話することも多かったのですが、「PowerAutomate にはあんな使い方があるんですか!」「利活用促進の話に勇気づけられました!」などのありがたいお言葉をかけていただき、逆に私の方が今後に向けたモチベーションやパワーをいただけたような感じでした。皆様、本当にありがとうございました!
まだまだ伸びる Teams、そして急成長の Power Platform
急遽増刷となった Ignite The Tour Osaka 開催記念 Teams eBook 印刷版
「とにかく Microsoft Teams がアツかった 」、そして 「Power Platform の盛り上がり方が凄まじかった」 というのが、東京・大阪を通じて受けた印象でした。
1 年前の Tech Summit ではセッションがほとんどなかった Power Platform でしたが、今回のセッション数の多さ、そして出席/満席率の高さには目を見張るものがあり、このようなローコード・ノーコード ソリューションは今後もさらに盛り上がっていくのではないかとの思いをますます強くしました。
ただし、まだまだ 「エンド ユーザーが自分の業務課題を解決するために利用する」=「 Citizen Developer 」という感覚よりも、「IT 部門や SIer などエンジニアがシステムを作るのに使用するもの」 という印象を持たれている方も多く、今後はどうなっていくのだろうかとも感じました。
「話を聞きに行く」よりも「話をしに行く」場として Ignite の活用を
今回の Ignite The Tour は、米国の Microsoft 本社が運営にあたったこともあってか、例えば「基調講演」「キーノート」 に該当するセッションが存在しないなど、これまでの Microsoft の大規模国内イベントとはかなり印象が違いました。
何よりも、米国での Ignite の位置付けである 「話を聞きに行く」よりも 「話をしに行く」 場としてのカラーが非常に強く出ていた気がします。
東京会場にて中村のセッションにお集まりいただいた皆様
ブラジルやフランスなど、全世界で展開されている Ignite The Tour ですが、SNS で写真や動画を目にすると、日本では半数くらいの参加者がスーツ姿だったのに対し、日本以外の会場ではスーツ姿の参加者の姿を見ることはあまり多くありません。
「会社に参加レポートを出さなければいけない」 などの義務も、恐らく日本特有なのではないかと思いますが、逆にそのような背景があるからこそ、必死にセッションに参加して真面目に聞く、という姿勢も生まれるのかもしれません。
しかし、僕からの提案としては、「もっとお祭り気分で参加してみませんか?」とあえて申し上げたいです。もちろん勉強や新情報のキャッチアップも大変有意義なのですが、もっと人との繋がりの場、そして業種職種関係なく多くの人と熱く話せる場として活用していけると、Ignite The Tour をさらに充実したイベントとして楽しめるのではないかと思います。
グローバル規模で展開される Ignite The Tour 2019-2020 はまだ折り返し地点。そして、今年の Microsoft Ignite 2020 米国会場がニューオーリンズに決定した という発表もあったりなど、今後の動向が楽しみです。
ブース対応 AvePoint メンバーと記念撮影