このブログ記事は、米国 AvePoint のブログで公開された記事 「Microsoft Worldwide Partner Conference 2016: The First Two Days」 (執筆者: Franklin T.) の翻訳版です。
2016 年の Microsoft Worldwide Partner Conference (WPC) が、7 月 10 日にトロントで開幕しました。約 16,000 社のパートナー企業を迎え、商談・セッションやネットワーク イベントからエンターテインメントまで、幅広いイベントを取りそろえた WPC は、既に参加チケットが完売となる一大イベントとなっています。
もちろん、数多くのイベントの中でも最も重要なイベントは 「ビジョン キーノート」 (Vision Keynote) です。会場となるエア・カナダ・センター (NBA トロント・ラプターズ、NHL トロント・メープルリーフスの本拠地です) は、Microsoft の CEO であるサティア・ナデラ氏が、Microsoft の今後の指針についてどのようなメッセージを発信するのか、注目する人で溢れました。
Dynamics 365 から HoloLens まで、Microsoft 最新のテクノロジーを間近で見ることができたばかりか、AvePoint は様々な形で、キーノート イベントに関わることができました。この記事では、この一大イベントの模様をお届けしたいと思います。
Microsoft Worldwide Partner Conference 2016 【1 日目: デジタル トランスフォーメーション】
トロント市長である John Tory 氏の開幕宣言、ソマリア系カナダ人のミュージシャン K’naan のパフォーマンスに続いて、Microsoft WW Partner Group のコーポレート ヴァイス プレジデントを務める Gavriella Schuster 氏に紹介を受ける、2016 年度パートナー オブ ザ イヤーの受賞者たちの姿を眺めることができました。
最前列に陣取る AvePoint の共同設立者・CEO・Dr. Tianyi (TJ) Jiang の姿も見えます (右側の男性です)。
3 年連続でのパートナー オブ ザ イヤーの受賞、Technology for Good Citizenship という名誉ある賞を受け、とても誇らしい気持ちでした。
表彰式ののち、いよいよ Microsoft の CEO であるサティア・ナデラ氏のキーノートが幕を開けました。
デジタル トランスフォーメーションの推進: 世界中の企業・組織が Microsoft のクラウド テクノロジーを使い、業務をより便利・円滑に実行することに成功することにより、現在はもちろんのこと、未来も大きく変化することが期待されます。ナデラ氏は、この目標を達成するためには、以下のステップが必要であると訴えます。
1. 生産性とビジネス プロセスを再創造する
2. インテリジェントなクラウドを構築する
3. より多くのパーソナル コンピューティングを創造する
数多くの Microsoft のパートナー企業や顧客が登壇し、組織の円滑な運営のために Microsoft クラウドがどのように役立てられているかについて語りました。
Surface をはじめとする多くの Microsoft の技術を活用し、エルサルバドルで起きているギャング問題に関する啓発活動を行っている Sequence から、ナデラ氏とともに登壇し、Microsoft クラウド、そして 「予定外ダウンタイムなし」 という価値ある概念が、一大事業会社をデジタル会社へと生まれ変わらせたと語った GE の CEO、ジェフ・イメルト氏にいたるまで、大小さまざまなサイズ、業種も多種多様なパートナー企業が、成長戦略のためにクラウド テクノロジーを活用している例を多く目にすることになりました。
そしてまた、事業における IT の役割も大きく変化しています。イメルト氏の言葉を借りれば、「CIO (最高情報責任者) の本質は、単なるスタッフとしての業務遂行から、業務生産性寄りのものに変わりつつある」 ということになるでしょうか。
Microsoft Worldwide Partner Conference 2016 【2 日目: 変革を促進するテクノロジーに身を投じる】
2 日目は、AvePoint チームにとってさらにエキサイティングな日となりました。まずは AvePoint 公共セクター CTO (技術最高責任者) の Dux Raymond Sy が、アカペラ・グループ Eh440 のオープニング パフォーマンスで、他数名のパートナー企業の社員たちと一緒に 「盛り上げ役」 を務めました。
そして開幕した 2 日目のセッションでは、デジタル トランスフォーメーションを実現するために必要な 3 要素としてナデラ氏が挙げたテクノロジーを体現する製品を、Microsoft のエグゼクティブたちが壇上で披露しました。SharePoint 2016、Skype for Business (Mac を使ったデモでした!)、Azure Information Protection、そして会場が盛り上がった HoloLens など、数多くの製品・テクノロジーが強い印象を残しました。
これらの製品はいずれも、採用企業の生産性向上に貢献し、Microsoft クラウドの機能とプレゼンスをさらに拡大し、さらには我々が業務で使用するマシンを改善して、より多くのことができるようにするという役割を担っています。
しかし我々 AvePoint メンバーにとって最も強い印象を残したのは、AppSource のデモでした。
AppSource は、Azure 上に構築されたビジネス アプリをより多くのお客様に届けるためにオープンした、Microsoft のストアです。そして、先週 AppSource が発足した際、 他の 200 種類ものアプリの中から 「特集」 されたのは、AvePoint の Citizen Services (シチズン サービス) ソリューションでした。案件管理・インシデント レポート作成を自動化する Citizen Services は、Microsoft クラウド上に構築されており、職員・事務所・住民が、リクエストをいつでも・どこからでも・どのようなデバイスからでも送信・管理できる環境を提供します。この Citizen Services の評価版は、 AppSource からダウンロードが可能です。